長周期ラメラ、短周期ラメラ
角質層は角質細胞と細胞間脂質で構成されています。
細胞間脂質にはラメラ層を作っており、その中核をなすのがセラミド。
今回の話はラメラ層には2種類あるってお話。
正直、ちゃんと消化しきれていません。
ラメラ構造にはいわゆる長周期ラメラ構造と短周期ラメラ構造があり、
短周期ラメラ構造の層周期は約6 nmで長周期ラメラ構造の層周期は約13 nm。
短周期の特徴としては、水分を保持しているところ。
長周期は水分が含まれてないとされます。
長周期は生物共通で存在していることから、生物学上の意義では
長周期のほうが重要であるとはいえます。
バリア機能、水分の蒸散を防ぐという角質層の役目を大きくになっているのが
長周期ラメラであるというわけ。
長周期ラメラ構造を作るうえで、アシルセラミドが欠かせないとされます。
逆に言えば、短周期ラメラにはアシルセラミドは必要ないわけ。
アシルセラミドは非常に長い脂肪酸にリノール酸がくっついているので、
通常のセラミドの倍くらい長くなります。
一方で、短周期ラメラは水分保持に関わっており、角質の水分量は
肌の調子の良し悪しに直接的に関わってきます。
つまり、長周期ラメラだけでも短周期ラメラだけでもダメってこと。
短周期ラメラも水分量によって、長さが変わります。
ややこしいことに。
ポーラの研究発表で、天然糖脂質成分 MEL-B (Mannosylerythrito llipid-B) を
添加したところ、短周期ラメラの水分保持量が増えて、短周期ラメラの長さが伸びたとのこと。
マンノシルエリスリトールリピッド-B(MEL-B)は、酵母によって生産される
糖脂質型のバイオサーファクタント(生物由来の界面活性剤)になります。
疑似セラミド的なものになるのかな。
ラメラ層の隙間を埋めて、セラミドの代わりにラメラ層を形成、安定させる効果があるとか。
おそらくではありますが、短周期ラメラはバリア機能、蒸散防止機能は
そこまでなく、疑似セラミドで構成しても影響はないのだろうと。
むしろ、水分保持能力が向上するという結果になっています。
長周期ラメラに入り込んだら、バリア機能の低下が起こるのでしょうが、
選択的に入るのであれば、非常に有用な成分になるのではないかな?
類似物として、東洋紡のセラメーラがあり、これはオリーブ油を酵母で発酵させたもの。
浸透性が高く、ポーラの実験結果と同様、短周期ラメラに入り込み、
水分保持能を高め、肌のキメを整える効果があるとされます。
問題は、短周期ラメラ、長周期ラメラがどのように分布しているかって話。
理論的に考えれば、外側は長周期ラメラで、内側に行くにつれて短周期ラメラに
なっていくのかなーと思うんですが、その辺の記述は見当たらないんよなー
SDS(洗浄剤)によるラメラ層の崩壊は、長周期ラメラにのみ確認され、
短周期ラメラでは確認されなかったとのこと。
このことから、長周期ラメラは肌のラメラ層の1層2層くらいに存在していると
考えられます。
そうなると、MELを使うのはどうなのかなーってなってきますし、
アシルセラミドを塗布する重要性ってのも増します。
実際に長周期、短周期の分布がどうなっているのか知りたいところ。
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