SESAQUA P
成和化成の新原料の発表がありまして。
タンパク質を分解する独自技術を活用し、ゴマのタンパク質を使った原料になります。
製品名はSESAQUA P(セサキュア ピー)
胡麻油を抽出する際、搾りかすがでるわけですが、搾りかすにはタンパク質が豊富に含まれています。
昨今流行のアップサイクルってやつで、この搾りかすを有効利用しようってことでできたのが
SESAQUA Pというわけ。
表示名は水、BG、加水分解ゴマタンパク
即効性の抗シワ成分として売り出していく方針だそうな。
SESAQUA P1%配合の化粧水を塗布後、わずか5分で目じり周辺のシワが改善し、
目立ちにくくなることを確認したとのこと。
即効性って即効すぎんだろ。
被膜作用があり、保湿されることでシワが目立たなくなったのだと思われます。
データを見る限り、たしかに小じわが減っています。
もちろん、レチノールやニールワンと同じ土俵に立ってすらいないので、
それらと比べられるものではないんですが。
抗シワ原料というよりは、鏡で見ているときに効果が実感できるというのを
アドバンテージとして商品設計をするって考えていると思われます。
些細な変化があることは重要で、効いている感ってのは消費者の使い続ける
モチベーションになります。
ぶっちゃけ、効果がでるまで半年、一年かかると頭ではわかっていても、
そこまで気長に使い続けるには、変化を実感できるかどうかってのが重要になります。
使い続けるフックにするには最適な原料であるといえます。
レチノール等と組み合わせると相性がよいのではないかなー
それとは別に、SESAQUA Pはコラーゲンの産生も促す効果も期待されます。
つまり、時間をかけてシワを改善する効果もあるかもよってこと。
劣化したコラーゲンを分解する酵素 カテプシンB の活性を高める効果が確認されており、
劣化コラーゲンを分解して新たなコラーゲンを産み出す「コラーゲンサイクル」の活性化が
期待できるとのこと。
in vitroの実験だとは思いますが、SESAQUA Pを添加したとき、
カテプシンBの活性が17%増加したとのこと。
おそらく、コラーゲンの分解が17%分増加したってことだと思うんですが、
カテプシンBの活性化したとの根拠はちょっとわかんないです。
コラーゲン分解酵素は色々ありますので。
普通はコラーゲンの分解が抑制されたってデータを出すんですが、
真逆のデータを出してくるってのは斬新。
コラーゲンの劣化は主に糖化によって起こります。
糖化したコラーゲンは固くなり、弾力性に乏しく、脆くなります。
コラーゲンが作っている立体構造が維持できなくなり、凹んだ部分がシワとなります。
厄介なのが、この糖化コラーゲンは代謝されません。
ぶっちゃけ、分解できないのです。
カテプシンBでも分解できないんよなー
さらにいえば、カテプシンBはコラーゲンの三重螺旋構造の末端部分を分解します。
構造が崩れないように両端を縛っている部分を紐解き、コラーゲンが分解されやすい
状態にします。
ぶっちゃけ、正常なコラーゲンも分解を促します。
分解が促進された分と同じだけ、コラーゲンの産生が促されるのであれば、
コラーゲンの代謝が促されたといえるのですが、コラーゲン産生が増加する
というデータは提示されていません。
まあ、若いうちはコラーゲンが分解された分、それを補うようにコラーゲンが
産生されるとは思います。
しかしながら、シワに悩む年齢の人はそういかないんでないかな。
作られるコラーゲンよりも分解されるコラーゲンのほうが多いから
シワになっているわけですから、そもそもコラーゲン産生力が低下してるんだから。
カテプシンBの過剰発現は本来望ましい反応ではありません。
過剰発現が癌や認知症に関与しているともいわれています。
もちろん、17%増が過剰発現とは言えないんですが。
もうちょっとデータがでてこないと使えないかな・・・
とはいえ、成和化成に伝手なんてないので、そもそも使えないんだけどね。
何はともあれ、ゴマのタンパク質に着目した化粧品原料は初になるのかな?
即効性という部分での採用はあるかもね。
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