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ルキソリチニブリン酸塩クリーム

ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤

「アトピー性皮膚炎治療、ルキソリチニブリン酸塩クリームはデュピルマブより経済的」

と題した記事が流れてきまして。

 

Dermatology and Therapy誌2025年11月25日号に発表された内容なんですが、

中等度のアトピー性皮膚炎患者において、ルキソリチニブリン酸塩クリーム1.5%による治療は、

デュピルマブと比較して同等の有効性あり、2年間で80%以上のコスト削減が可能とのこと。

 

デュピルマブはヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体製剤。

簡単にいうと、インターロキキン-4、13にくっついて機能させなくするもの。

インターロイキンは炎症を促進させる炎症誘導因子。

中等度以上のアトピー疾患に対して、非常に高い有用性を示している薬なんですが、

注射での投与になります。

ステロイドで効果が見られない場合に使用を検討されるくらい、高い効果があります。

 

ルキソリチニブリン酸塩はヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤。

JAKは血液細胞の増殖をコントロールしている酵素で、STAT(signal transducers and activators of transcription)というタンパク質活性化で活性化されます。

ルキソリチニブリン酸塩はSTATが受容体に入るのを邪魔して、JAKを活性化させない

ようにします。

炎症伝達物質を作らせないようにして、炎症を抑える効果を発揮します。

 

ルキソリチニブリン酸塩を1.5%入れたクリームがデュピルマブと同等の効果があるって

だけでも朗報だと思われます。

注射は医者に行くってのも億劫ですし、刺されるのも負担ですから。

 

それだけでなく、経済的負担も少なくなるそうな。

 

ルキソリチニブリン酸塩クリームを使用する患者は1年目に平均9.0本(各60g)を使用。

コストは15,296~21,518ドル。

デュピルマブ使用者は27回の注射が必要となり、コストは51,343ドル。

 

2年目の推定コストは、ルキソリチニブリン酸塩クリームが10,582ドル、

デュピルマブが49,442ドルとなりました。

 

ルキソリチニブリン酸塩クリームを使えば、デュピルマブを使った時にかかるコストが

2割で済むって話なわけさね。

 

ドル換算なので、アメリカの話なのかな?

保険がないから10割負担となるので、すんごい額になってます。

負担が少ないとされるルキソリチニブリン酸塩クリームでも年間200万円以上かかるわけだから。

 

恐ろしい話だな・・・

 

ルキソリチニブリン酸塩クリームは日本ではまだ未承認っぽい。

錠剤の飲み薬は認可されているんですけどね。

骨髄線維症や真性多血症の治療薬として使われているそうな。

 

ルキソリチニブクリームは2022年にマルホ社が開発権、製造権、独占的販売権を

導出するライセンス契約を結んでいるけど、これとは別物?

これもJAK2阻害剤なので、同様の効果があると考えられます。

アトピーへの有効性が確認されているほか、白斑にも効果があるとかなんとか。

 

JAK阻害剤としては、デルゴシチニブを使った軟膏がすでに使われている。

世界初となる非ステロイド性の外用JAK阻害薬として2020年に認可されました。

16歳以上の中等度~重症のAD患者に有効性と安全性が認められています。

小児への使用は2021年3月に承認され、2歳以上への使用は長期的な安全性も確認されています。

 

今はステロイドに代わって、デルゴシチニブが主流となっているのかねえ?

 

 

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