ニーズがあるのはわかるんですけども
オイルフリーのセラミド化粧水って、正直「何?」って思うんよ。
まあ、それをウリにしている化粧品に需要があるのは認めますが、
それって意味あるのか?と思ってしまうのです。

そもそも、セラミドって脂質の一種なんです。
スフィンゴシンと脂肪酸で構成されているわけでして、
どちらも脂質の一種。
オイルも脂質の一種なわけじゃん?
液体の脂質のことをオイルというわけですから、
オイルフリーは液体の脂質が含まれていないってことを
意味している。
だからセラミドが含まれていても矛盾しないって?
まあ、別に良いのですが・・・
セラミドって水に溶けないんですよ。
本当に全く。
特殊な技術を使って分散させることは可能ではありますが、
分散させたセラミドって浸透性が著しく低くなり、
8割方肌表面に留まるといわれます。
セラミドは油分に溶けているからこそ、すみやかに肌へと浸透するものです。
セラミドが存在するのは細胞間脂質なわけですから。
また、リポソームを形成するにも油分が必要となります。
Phytopresome™ Cera-Ⅴは水添レシチンが高配合で含まれており、
リポソーム化しやすいよう設計された原料です。
この原料の良さを活かすためには油分は必須。
オイルフリーなんて状態で使うのはナンセンスとしか言いようがないです。
じゃあ、オイル100%のほうがいいのかといわれれば、そういうわけでもない。
肌の水分、油分、セラミドってのは理想の割合ってのがあって、
肌はその理想に近づくように選択的に取り入れます。
ですので、どれもある状態で取り入れたほうが、合理的かつ効率的なんですよ。
材料さえあれば、肌が勝手に調整してくれますので。
ですので、油分がない、水分がないって状態でセラミドを補うのは
よろしくないってわけ。
とはいえ・・・
脂質が入っていないなんてことはまずないんよ。
コレステロールや脂肪酸、植物ステロールなどなどが
必ず含まれています。
ですので、あんまり気にする必要はないです。
ガチのオイルフリーのセラミド化粧品があるのであれば、
これらの懸念を真剣に考えないといけませんが、
そんなものはないので、杞憂なんですけどね。
【関連記事】
<<<前 次>>>