老化が感染する仕組みが解明された?!
コーセーは、肌の老化を連鎖的に広げる特定のマイクロRNA(miRNA)を発見し、
老化連鎖miRNAと名付けました。
老化は感染するといわれ、実際に老化細胞の周りはまるで
老化が感染しているかのように老化細胞化します。
最近ではゾンビ細胞なんて呼ばれ方もします。
その原因の1つとして、炎症誘発物質の存在が挙げられていましたが、
それとは別の因子が存在していたというわけです。
原因が分かれば対応することができるので、抗老化へまた一歩前進したと
言えるのかもしれません。
マイクロRNAとは最近よく出てくるワードではありますが、
非常に短いRNA鎖で、特定のmRNAにくっついて、翻訳を阻害する
いわゆる特定物質の産生を調整しているものになります。
老化連鎖miRNAはエクソソームによって伝播します。
エクソソームは細胞間の情報のやり取りをしているもの。
つまり、老化細胞が出すエクソソームは老化細胞化を促す情報で、
その核心部分が老化連鎖miRNAというわけ。
老化連鎖miRNAを健康な表皮細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞に添加したところ、
細胞増殖能が低下し、老化の指標となるタンパク質の増加が確認されています。
さらに老化連鎖miRNAを皮膚組織に添加した結果、エラスチンが細かく分解されたとのこと。
これは老化連鎖miRNAが細胞を老化細胞化するだけでなく、組織レベルでの老化も
誘発する可能性を示唆しています。
簡単にいえば、シワやたるみの直接的原因になっているかもねってこと。
コーセーは当然、老化連鎖miRNAの産生を抑える物質を探したわけですが、
そこで見出されたのがノイバラ果実エキス。

なんとも正直なデータではありますが、効果としてはこころともない。
2割くらい抑制できるって感じかなー
ノイバラ果実エキスは
ファルコレックス エイジツB(一丸ファルコス)
表示名称は水、BG、ノイバラ果実エキス
期待できる効果としては抗ニキビだそうな。
エイジツ抽出液(香栄興業)
表示名称は水、BG、ノイバラ果実エキス
抗ニキビのほか、毛穴ケア効果もあるとか。
エイジツ抽出液BG-01(丸善製薬)
表示名称は水、BG、ノイバラ果実エキス
毛穴をマルチにケアしてくれるそうな。
ヒト試験も行っており、毛穴ケアとしてのエビデンスがしっかりしています。
ざっと見て、この3つの原料のどれかになるのかな。
老化連鎖miRNAの抑制効果はともかく、毛穴ケア効果はなかなかのものですね。
もし、毛穴に特化した美容液を作るなら使いたいかなーと思うくらいには優秀。
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