無理でしょ、普通に。
医薬部外品ってのは、安全性を担保した化粧品になります。
有効成分を規定量いれれば、効果効能を謳えるわけですが、
化粧品よりも効果が高い・・・とは必ずしもならないです。
医薬部外品を化粧品の上位互換であると勘違いされている人は多いですが、
たとえば、ナイアシンアミドは医薬部外品では0.1~1%までの配合となりますが、
化粧品は上限がありません。ですので、5%とか10%とは配合
されているものが存在します。
普通に高濃度の化粧品のほうが効果は高くなります。
その代わり、医薬部外品の使用濃度は安全ってことが担保されています。
ナイアシンアミドについては0.1~1%において一定の効果と
安全性が約束されているものってなわけ。
まあ、安全性がウリのはずの医薬部外品で白斑問題が起こったわけで、
本当に安全なのかって疑問は付きまとうわけですが。
そんな医薬部外品でオールインワンを名乗っている製品がありまして。
たとえば、ありとあらゆる有効成分を入れて、これ1つで何でもできるぜって
やつであれば分からなくもないのですが・・・
こいつは普通にナイアシンアミドの医薬部外品。
確かにナイアシンアミドは色々な効果で登録されています。
抗シワ、美白、保湿で医薬部外品登録できます。
まあ、万能がゆえに効果は弱い、器用貧乏みたいなところがありますが。
ぶっちゃけ、医薬部外品という括りのなかで、
有効成分が同じであれば、差なんてほとんどありません。
有効成分の配合量に上限があるほかに、その他の成分で
効果効能を出すことが認められていないからなんです。
有効成分以外は効果効能を認められないわけで、
そのルールを無視して作ることはできないのです。
まあ、認可されないからね。
ですので、オールインワンなんて医薬部外品では不可能。
もちろん、言うのは勝手ですが、他の医薬部外品と違いがあるか
といわれれば、ほぼないです。
消費者もそれがわからないほど馬鹿ではないです。
そんなことは百も承知だと思うんですが、敢えてそういう戦略を
とったのはなんでなんでしょうね?
昨今迷走しているといわれていますが・・・
余計なお世話ですが、ちょっと心配になるよなー
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