万能過ぎん?
シー・アクトの看板商品であるペンタデシルに毛穴改善効果が見つかったとの発表が
ありました。
ペンタデシルは微細藻類でるオーランチオキトリウムが生成する油脂から
抽出・精製された成分になります。
小胞体ストレスという聞きなれないものを改善する効果があるというのがウリ。
小胞体は核内で翻訳されたアミノ酸鎖を折りたたんだり装飾したりして、
タンパク質を作る小器官。
小胞体がちゃんと機能しないと、不良タンパク質ができ、
不良タンパク質が蓄積した状態を小胞体ストレスといいます。
例えば加齢と共にコラーゲンの産生量が低下するのですが、
その大元を辿れば、小胞体ストレスにたどり着きます。
なぜなら、各種合成酵素がそれらの成分の産生を左右しており、
小胞体ストレスはそれら酵素の産生を妨げるからです。
昨今、●●遺伝子の活性が確認されたみたいな話をよく見かけます。
例えば、何とかっていう植物エキスにセラミド関連酵素の活性効果が
見られた・・・とか。
たとえ遺伝子の活性化が起きても小胞体ストレス下では、
意味がないわけです。
その発現した遺伝子から正常なタンパク質が作られないのだから。
こんな老化の根本的な部分に作用するペンタデシルですが、
ぶっちゃけ小胞体ストレスってワードは一般消費者には刺さりにくいんです。
小胞体ストレスを理解している人なんて、まず出会うことないでしょう。
業界の人間でも説明できる人なんて非常に稀です。
ですので、もっと分かりやすい効果効能のデータ取りを頑張っているわけです。
シワ改善効果で医薬部外品の有効成分にするために色々データを取っているって
話を以前来ていただいた時に聞いていましたが、それもその一環。
ヒト試験で「乾燥による小じわを目立たなくする」という効果は確認されたそうな。
コラーゲン産生促進、バリア機能の向上、改善が確認されていますが、
現段階では部外品の成分としては認められていないようです。
まあ、ポーラのニールワンもすんごい時間かかったって聞きますので、
有効成分として認められるのはまだまだ先になりそう。
で、今回は毛穴改善効果が確認できたとのこと。
ヒトモニター評価試験では、0.001%ペンタデシル配合化粧水と無配合液
をそれぞれ1日朝夕2回、4週間連続で塗布しました。
毛穴の面積、深さ、たるみ率などを測定した結果、ペンタデシル配合化粧水は、
コントロールに比べ、塗布1回で毛穴のたるみ率が減少し、毛穴の面積の縮小や深さの
軽減も見られました。
また、連用塗布4週間後の肌は、単回塗布した肌に比べ、毛穴の面積、深さ、たるみ率などの
改善スコアが有意に上昇しました。
端的にいえば、毛穴が目立たなくなるよってこと。
しかも即効性も高いとのこと。
しかも、わずか0.001%の配合で効果がでている。
0.001%という非常に微量で、原価に対する影響は極小で、
小胞体ストレスの緩和、シワ改善、毛穴改善効果まであると。
もはや使わない理由を探す方が難しいのでは?
非常に高価ではありますが、g単位で購入できます。
ペンタデシル配合がマストとなる時代がくるかもねー
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