中国からヒト型セラミドがやってくる
去年の展示会だったかな?
中国の企業がヒト型セラミドを扱っているって案内していたんですが、
まだ日本で取り扱いしてなかったんよね、どこも。
で、先日の展示会で日本の商社が中国企業のセラミドを扱っているって
案内していたんです。
いよいよ来たかー
ホントかどうかはわからないんですが、植物由来のヒト型セラミドなんだとか。
セラミドEOPの製造が可能らしく、セラミドEOPを高濃度配合した製品の
取扱いが充実しています。
さらにセラミド関連で50件以上の特許を有しているとかなんとか。
セラミドEOPは現状エボニック社が独占状態でして、
殿様営業しているんですが、果たして市場にどのような影響を与えるのやら・・・
ちょっと面白いと思った原料をピックアップしておきます。
バリエーションが充実しているなーって印象。
C12 MECer5.0
なんと12種類のセラミドを配合しているセラミドプレミックス品。
NP、AP、EOP、AS、NS、NG、EOS、EOG、AG、OP、OS、OG
を含んでいるとか。
どのような配分かは分かりかねますが、全体で5%になっていると思われます。
今までの常識を破壊する製品です。
肌修復効果、抗炎症作用があるとのこと。
向こうではINCIに登録してあるんかな?
現状では日本では使えないかも。
商社が本気出して、日本語での登録をしてくれればワンチャンあるかも。
EOP N5.0
なんとアシルセラミドであるセラミドEOPを5%配合している原料。
翻訳ミスかもしれないけど、結合型セラミドって書いてあるんよな。
え?結合型セラミドなのか?!
結合型でないEOPもあるな・・・まさかね・・・
アシルセラミドを元に結合型セラミドは作れられるので、
結合型セラミドになるよって意味だとは思うんですけど・・・
結合型セラミドを塗布しても意味はないからね。
高い抗炎症作用があるんだそうな。
作るのが難しいとされていたアシルセラミドを作っているってだけで
凄いわけですが、現状作られてさえいないセラミドも作ってるってのが
信じられん。
本格的に日本に入ってきたら、セラミド業界の勢力図が一変するかもな。
おそらくですが、価格は従来の物よりも安いでしょうね。
価格を武器にやってきたら、太刀打ちできないと思われます。
ただ、懸念点がないわけではないんですよね。
MADE IN CHINEってのはそれだけで敬遠されがち。
消費者が受け入れてくれるかってのは、売ってみないとわからんのですわ。
先行者利益ってのはあるでしょうが、リスクもデカいからなー
どこが最初に手を挙げるか見物ではあります。
おそらく、製品としては十分なクオリティだと思われますが、
このクオリティを維持し続けることができるか?
って心配をしないといけない。
悪気はないんでしょうが、一度ハードルを下げると、
そこが基準になる民族性なんですよね、中国って。
たとえば、最終チェックをダブルチェックするってルールがあったのに、
面倒だから1人でチェックした。
それがまかり通ったら、次からはそれがスタンダードになるんよ。
まあ、問題があったことないから、チェックせんでもいいやろって
一回スルーしたら、その後はチェックすらされなくなる。
ってな感じでハードルがどんどん下がっていくんです。
もちろん、現在では世界を股にかける中国企業も多くあり、
そんなことはないと信じたい気持ちもありますが、
信じきれない部分もやはりあって。
あとは共産主義の国ですので、国の一言で全部がひっくり返る
可能性もあるのさね。
チャイナリスクってやつです。
大手はまず手を出さないでしょう。
ハイリスク、ハイリターンではありますが、さてさて・・・
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