NADが活性化される
DHCはプラセンタエキスの効果を科学的に立証するため、
約 8 年間にわたり研究を重ねてきたそうな。
その結果、プラセンタエキスに皮膚の若返りに役立つ有効成分があることを発見したと。
従来、プラセンタエキスに含まれる成長因子(EGFやFGFなど)が美容効果を
もたらしていると考えられてきましたが、そうではなかった??
実際問題、プラセンタエキスを調べても成長因子はngレベルで、
測定限界ギリギリだといわれています。
あるかないかギリギリの測定をする無駄な努力はもはや不要になる?!
結論からいうと、プラセンタエキスにはNADを活性化させる効果があることが
確認されました。
NADとは、若返りの成分として話題となり、昨今はその前駆体である
NMNを使った商品が出回っています。
NADはニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの略で、
解糖系、クエン酸回路や電子伝達系でATPを作るのに必要となる成分。
酸化還元を繰り返すことができる補酵素となります。
簡単にいえば、エネルギー産生に関わってくる物質で、
NADが不足すると、エネルギーが不足し、エネルギー不足の結果
細胞がちゃんと機能しないため、老化が加速すると。
NADを補えれば、エネルギー不足が起こらないから、老化しにくい、
もしくは若返るって話になるわけです。
実際、マウスの実験ではNADを摂取させたマウスはヒト換算で20歳若返ったそうな。
ただ、NADは非常に高価でして、毎日その量を取ろうと思ったら億単位のお金が必要となり、
非現実的だってことで、その前駆体であるNMNに注目が集まります。
NMNも非常に高価ではありますが、NADに比べればだいぶマシですので。
NMNを摂取するのも、NADを増やすことを目的としています。
行った実験は細胞にプラセンタエキスを添加して、NADの活性値を調べるというもの。
結果として、プラセンタエキスによってNADの活性が4~5割増しとなりました。
これがどの物質による作用なのかを調べた結果、プラセンタエキスからNMNとNRが
検出されたとのこと。
NMNはニコチンアミドモノヌクレオチド
NRはニコチンアミドリボシド
まあ、細胞内には必ず存在しているわけですから、そりゃあるだろうなと。
NADも当然あるはずなんですけど、これは見つかっていないのかな?
確かなのは、プラセンタエキスを摂取すれば、NADの活性が高まり、
疲労回復とか美容効果はNADの活性により、エネルギー供給が高まった
結果だったということ。
もちろん、成長因子などのサイトカイン、生理活性のあるペプチドなども
作用していることは間違いないのですが、それがメインではなかったってわけ。
プラセンタ市場を揺るがす発表なんだけど、特に大きな反響は今のところないです。
高い金払ってNMNを無理に取らなくても、プラセンタエキスで十分事足りる
ってのは朗報ではあるかな。
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