花粉爆発とはなんぞや?

昨今、騒がれるようになってきた花粉爆発。
この言葉が使われたのは2023年頃からだと記憶しています。
もしかしたら前からあった言葉だったのかもしれませんが、
マスメディアで取り上げられたのは最近の話だと思います。
都市部の花粉は何かおかしい・・・
花粉症の症状が以前よりも悪化しているのでは?
そんな疑問から花粉爆発というものが判明したとのこと。
黄砂によって傷つけられた花粉は水分を含むと破裂して
内容物を放出するんだとか。
花粉の外層はもちろん、中身もアレルゲンとなるそうで、
中身をぶちまけた花粉の殻もアレルゲンだし、中身の粒子もアレルゲン。
さらに厄介なことに、花粉爆発によって飛び出た粒子は非常に細かく、
気管支や肺にまで侵入してくるんだとか。
その結果、くしゃみや鼻水では済まず、喘息などの呼吸器障害を引き起こす
リスクがあるとのことで、近年問題となっているわけ。
なんでこんな話をしているかというと、顔に付着した花粉は
洗顔の際に水分を含んで花粉爆発が起こって肌にはよくない・・・
みたいなことをいって売っている商品があったのさね。
だから、花粉を包み込んで、爆発させずに洗い流すことが重要ってね。
着眼点は非常に面白いと思います。
しかしながら、昨今は花粉爆発したものが飛んでる状態でして、
付着物も花粉ではなくて、中身そのものである可能性が高いんよな・・・
花粉そのものがゆらぎ肌の原因といわれており、
爆発してなくても、よくないものなわけですよ。
もちろん、中身はなお良くないものなわけですが。
意味があるのかといわれると、あるとは言えないけど、ないわけでもない
という感じの答えになっちゃうかな~
洗い流すわけですから、気にする必要性はほとんどないんですけどね。
身も蓋もないですけど。
本来植物細胞ってのは細胞壁に覆われており、
浸透圧によって水が入ってきても破裂することはないです。
小、中学どちらか忘れましたけど、顕微鏡で細胞見たこと
あると思います。
タマネギの細胞とか。
浸透圧ってのは外と内の濃度を均一にしようとする水の動きで、
真水を加えると細胞内のほうが濃度が高いわけで、水が入り込みます。
細胞壁は植物にあるもので、動物にはないです。
ですので、動物細胞はこの時点で破裂します。
ではなぜ、花粉爆発が起こるのかというと、黄砂などで傷つけられている
ってのは確かにあるんですが、そもそも受粉したときに中の精細胞を
めしべに届けるのが本来の目的なわけ。
殻を破る前提な構造をしているので、破裂しやすくなっているんです。
ですので、水分がなければ花粉は破裂することはないので、
オイルクレンジングなどは非常に有用。
まあ、繰り返しになりますが、気にする必要性はないんですけどね。
洗い流せば問題ないです。
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