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結合型セラミドを増やす成分を発見?!

ヘパリン類似物質に結合型セラミドを増やす効果が

結合型セラミドは細胞間脂質と角質細胞を繋ぐ、

バリア機能、保水性にとってとても重要なセラミドになります。

とても重要なセラミドにもかかわらず、直接的に補えないため、

結合型セラミドを増やす成分の発見が急務だったわけです。

 

大塚製薬はいち早く結合型セラミドに着目し、研究の結果、

結合型セラミドを増やす成分を6種類も発見しました。

 

今回、結合型セラミドを増やす成分として挙げられたのは、

ヘパリン類似物質、ドクダミエキス、ニームエキス、ガイヨウエキス、チンピエキス、ウスベニアオイエキス

の6種類。

ヘパリン類似物質以外は植物エキスになります。

 

結合型セラミドを作るのに、複数の酵素が関わっており、

上の3つは結合型セラミドを作るのに必要な酵素の遺伝子。

その発現量が増えるということは、結合型セラミドが作られる量が

増えるというわけです。

 

ELOVL4は脂肪酸を延ばす酵素の1つ。

ALOX12B、SDR9C7はアシルセラミドを装飾して、

タンパク質と結合するようにするための酵素。

 

ヘパリン類似物質に着目していますが、数値だけみると

ドクダミ、ニームのほうがよいように見えます。

(まあ、これらの間には有意差はないんですけど)

 

ヘパリン類似物質ではELOVL4の発現がおよそ2倍、

ALOX12Bは3.5倍、SDR9C7に関しては5倍もの発現量となっています。

 

大塚製薬はもともとヘパリン類似物質の研究が盛んだったことと、

医薬部外品でしか使えないものなので、もしかしたら新な有効成分としての

登録を目論んでいるのかもしれません。

それが成されれば、この分野で大塚製薬が頭1つ抜けることになるでしょう。

 

まあ、うちは医薬部外品を作る気はさらさらないので、

ヘパリン類似物質以外にも結合型セラミドを増やせる成分が

あるってのは吉報です。

 

わざわざ公表する必要性はなく、ヘパリン類似物質だけに

フォーカスすれば、より優位な立場に立てただろうに・・・

マジで神ってんな。

足向けて寝れんわ。

 

データを見る限り、ドクダミエキスが一番良さげです。

ファルコレックス ドクダミB(一丸ファルコス)

抗酸化作用、抗炎症作用、抗糖化作用が確認されています。

また、アンチポリューション効果もあるとのこと。

もしかしたら、結合型セラミドを増やす効果だけではなくて、

守る効果も期待できます。

 

ドクダミ抽出液(三省製薬)

美白効果のほか、毛穴が目立たなくなる効果が確認されています。

また、抗炎症、抗酸化作用も確認されています。

 

ジュウヤク抽出液BG(丸善製薬)

抗炎症、抗菌、消臭、保湿効果が期待されます。

 

ジュウヤク抽出液 BG-50(香栄興業)

抗酸化、抗糖化、抗炎症、毛穴ケアが期待されます。

 

国内で入手可能な原料はこの4つ。

うーん、どこの使うか迷うな。

 

最近、ドクダミ化粧水的なものが流行ってましたが、

正直、大した効果ないのに・・・と思っていました。

しかし、今回の発表で評価を改めないといけないですね。

 

根本的な乾燥肌の改善が可能となるやもしれません。

 

 

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