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Sensityl™

心理的ストレスを軽減する?!

気分と肌の関係性に着目した原料、Sensityl(センシティル)。

Givaudan社の原料です。

 

40名の敏感肌のボランティア(平均年齢46歳)にSLSパッチを行い、

Sensityl™ 3%処方もしくはプラセボを28日間 2回/日 塗布するという実験を行いました。

結果、プラセボではネガティブな感情、ポジティブな感情が引き起こされた

回数は同じだったのに対し、センシティル処方群ではネガティブ感情が引き起こされる

回数が明らかに減少し、ポジティブな感情が引き起こされる回数は明らかに増加した

とのこと。

 

正直、感情って主観的なものなので、これを数値化するって

難しくね?と思わなくもないですが、センシティルを使えば

気持ちが前向きになる?!かもしれないとの示唆になります。

 

何かしらの成分が脳へ影響を与えるのか、単に肌の調子がよいから

気分が上がるのかは分かりかねますが、こればかりは使ってみないとわからんわな。

 

センシティルですが、Phaeodactylum tricornutumという珪藻から抽出される原料でになります。

表示名称は水、PG、ファエオダクチルムトリコルヌツムエキス

 

効果としては、肌の菌叢を整えるというものがありますが、

ちょっとデータとしては弱いかな。

あとは敏感肌の人は神経が肌の表面近くまで伸びていて、

刺激を感じやすくなっているわけですが、

その神経の伸長を抑制し、縮める効果があるんだとか。

これは、根本的に敏感肌の改善が期待されます。

 

神経が伸びているから、刺激物との接触が多くなり、

その刺激は免疫系を刺激して、炎症を誘発します。

つまり、神経が縮めば、刺激物と神経が接触することはなく、

免疫も活性化されないし、炎症も起こらないと。

 

本来は、時間をかけて神経を縮めていくんですが、

これはその時間を短縮できるというのが最大のメリット。

28日で33%減少することができたそうな。

 

推奨量は1~3%

 

面白いのが、同じファエオダクチルムトリコルヌツムエキスの表示で

同じ原料メーカーの原料が2種類あります。

1つはDepollutine®

アンチポリューション効果があるとされます。

表示名称は水、PCAアルギニン、ファエオダクチルムトリコルヌツムエキス、フェノキシエタノール

 

もう1つはMegassane®

酸化からタンパク質を守る効果があるとか。

表示名称はトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルファエオダクチルムトリコルヌツムエキス

 

抽出される成分がことなるのかね?

Megassane®はおそらく油溶性分になると思われるので、

全然別物だと思われます。

 

PGが溶剤で使われているからなー

ちょっと使いにくいからDepollutine®でいけるなら、

こっちのほうがよいかなー

 

 

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