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それ糖化じゃね?

注目の保湿成分?

なんかとんでもない原料使ってんなーと思ったら、

結構採用しているところ多くてビックリだわ。

 

ペンタバイティンという名の原料はDSMの原料なんですが。

ロットが凄いデカいんですよね、この会社。

表示名称は異性化糖、水、クエン酸、クエン酸Na

 

異性化糖とはなんぞやって話ですが、

一般的に使われている砂糖ってのは、白い結晶体で、

これは糖が2個くっついた状態の、いわゆる二糖類です。

 

酵素処理でこれをばらしたものが異性化糖というわけ。

 

ケラチンのリジンのアミノ基と結合することにより、

強い保水効果を示します。

ケラチンは髪や爪を構成するタンパク質。

皮膚にも存在します。

リジンってのはアミノ酸の一種。

 

なんと保湿保持力が非常に高く、最長72時間うるおいをキープしたとかなんとか。

 

「それは凄い!」と思った方、ちょっと待ってください。

タンパク質に糖が結合する現象って心当たりがないですか?

 

そう、これって糖化なんですよ。

 

元々、異性化糖は糖化しやすい糖で有名。

ブドウ糖単体と比較しても、糖化率は10倍を超えるといわれます。

トランス脂肪酸と並んで取りたくない成分の代表格でもあります。

 

リジンの部分が一番反応性が高いので、そこにくっつく可能性が高い

ってだけで、タンパク質ならどこにでもくっついてAGEsを作ります。

 

抗糖化というものが世に知られるようになってずいぶん経ちますが、

その流れに逆行するようなものが流行るとは・・・

使い続けたら肌がくすんでくるで?

 

糖類って基本的に天然保湿因子なので、保湿作用があります。

鉄板なのがTornareという林原の原料。

グルコシルトレハロースと加水分解デンプンを組み合わせたもの。

ほとんどのところはこれを使ってるんでないかな。

糖化リスクも低いですし、保湿力も非常に高いです。

正直、これと遜色はないです。

 

差別化したいってのはわかりますが、

見れば糖化だってわかりそうなものなんだが・・・

 

 

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