ヘキシルレゾルシノール

レチノールの浸透性を高めることができるんだって

レチノールとヘキシルレゾルシノールを組み合わせることで

より深く皮膚に浸透させることが可能となるってことで特許が取られている

のですが・・・

 

ヘキシルレゾルシノールってのはちょっと前にひと悶着あった成分なんよ。

 

ヘキシルレゾルシノールとは殺菌剤の一種です。

チロシナーゼ阻害効果もあり、美白成分としても扱われます。

 

さて、何があったかというと、2016年9月にアメリカのFDAで

特定の抗菌成分を使った石鹸やボディソープなどの洗い流すものの

販売を禁止するという措置をとるとの発表があったわけ。

 

理由はその石鹸を使った時、水で洗い流しただけの時で

差がなかったからです。

まあ、殺菌効果が認められなかったというわけです。

 

その成分は19種類にも及び、その1つがヘキシルレゾルシノールだったというわけ。

 

これを受け、厚生労働省からも19種類の抗菌成分を使った石鹸等は

別の成分へ置き換えるよう通達がありました。

 

<対象とされている成分>

・トリクロサン

・トリクロカルバン

・クロフルカルバン

ヘキシルレゾルシノール

・メチルベンゼトニウムクロリド

・フェノール(greater than 1.5 percent)

・フェノール(less than 1.5 percent)

・ヘキサクロロフェン

・Fluorosalan

・Iodine complex (ammonium ether sulfate and polyoxyethylene sorbitan monolaurate)

・Iodine complex (phosphate ester of alkylaryloxy polyethylene glycol)

・Nonylphenoxypoly (ethyleneoxy) ethanoliodine

・Poloxamer-iodine complex

・Povidone-iodine

・Undecoylium chloride iodine complex

・Secondary amyltricresols

・Sodium oxychlorosene

・Tribromsalan

・Triple dye

 

なんか見た目ヤバそうな感じの成分が並んでいます。

あくまで毒性があるとかではなく、本来の目的である

抗菌作用が見込めないから。

だから、別に他の目的で使う分には規制されている

わけではないです。

 

ただ、ケチのついた成分を敢えて使おうって考えたのが

スゲーなと思った次第です。

取り扱いも減るだろうし。

実際、どこで買えるのかわからん。

 

現状は美白成分としての使用しているところがちらほら。

さすがに洗浄剤には使用されていないです。

まあ、特に使う予定もないのですが・・・

 

 

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