ミノキシジルより優れた有効性?!
こちらもGreentech社の原料になります。
表示名称はプロパンジオール、水、ウヤクエキス
テンダイウヤクの根から抽出した成分になります。
頭皮マイクロバイオームに着目した原料になります。
頭皮の菌叢のバランスを整えることで、髪に良い影響があるよってな。
有用成分としてリンデラン、リンデレン、リンデロール、ボルネオールが挙げられています。
烏薬と呼ばれる漢方薬でもあり、胃腸薬、鎮痛剤として使われているそうな。
禿げるのは遺伝的要因がもちろんあるのですが、
禿げやすい頭皮の菌叢ってのがあるそうな。
で、このHairlineには菌叢を変える力があるというわけさね。
毛が抜けるのは、毛の成長を阻害することで起こります。
逆に毛の成長を止めさせなければ毛が抜けないという発想で、
毛の成長阻害物質を調べたわけです。
毛髪の成長の主要なシグナル伝達経路の阻害物質を抑制効果
・DDK-1抑制:89%
・TGFβ1抑制:55%
・sFRP-1抑制:21%
・エンドセリン‐1抑制:21%
DDK-1はWntシグナル伝達を阻害する分泌タンパク質。
Wntシグナル伝達とは、 Wnt signaling pathwayの略で
細胞表面受容体を介して細胞内へシグナルを伝達するタンパク質によって
開始されるシグナル伝達経路の1つ。
まあ、これが抑制されると毛が抜けると理解でOKです。
TGF-β1はtransforming growth factor-β1の略で、
正常な線維芽細胞の形質転換を促進する因子となるサイトカイン。
細胞の増殖を抑制する作用があり、これが多いと毛の成長が止まります。
sFRP-1はDDK-1と同様、Wntシグナル伝達を阻害する分泌タンパク質。
細胞増殖を制御しています。
エンドセリン‐1は血管に関わる成長を抑制するもの。
毛根への栄養は血管を通して行われるので、
血管の生成を抑制すると毛根の活性が低下します。
乳頭細胞の増殖量についても調べており、
これがミノキシジルと比較して優れているとの
主張の根拠となっています。
ミノキシジルは唯一育毛で医薬品となっている成分。
ミノキシジルは乳頭細胞の増殖が9%増加したのに対し、
Hairlineは41%も増殖したと。
医薬品よりも圧倒的に高い効果がある!?
と思われるかもしれませんが、
まあ、これにはカラクリがありまして・・・
ミノキシジルは0.0006%で試験しているのに対し、
Hairlineは0.1%で試験しており、それを比較しているわけよ。
ミノキシジルを低濃度で使われているってのなら
話は分かりますが、普通は5%とか配合されていますからね・・・
あんまり意味のあるデータではないかな。
とはいえ、ヒト試験で1%使用した際には84日で髪の密度が71%増加した
との結果がでているので、育毛効果はあるんですけどね。