シダ植物エキス
REVERSKINとは、ポリネシア産のシダ植物由来のエキスです。
シダ植物ってのは種子を作らず、胞子で繁殖する植物になります。
シダ植物のエキスはかなり珍しいです。
シダ植物ってほとんど虫に食べられることがないんですが、
その理由がエクジソンという物質を含んでいるからなんです。
エクジソンとは昆虫および甲殻類がもっている変態ホルモン。
幼虫から蛹になったり、脱皮をしたりするのに関わるホルモンになります。
シダ植物がエクジソンを含んでいるのは、食べた虫のエクジソン濃度を
上げることで、強制的に変態を促されたり、繁殖能力を奪われたりします。
結果、食べた虫は死にますし、シダ植物を好んで食べる虫は子孫を残せず
自然界から淘汰されます。
そうやって、シダ植物を食べる虫を駆逐することに成功したのが今ってわけです。
さて、これをヒトに塗布すると、なんと皮膚の構造を根本的に改善する効果が
見つかったわけです。
ヒトには変態や脱皮をする仕組みが存在しません。
ですので、塗ったところで角が生えたり、羽が生えたりすることはないです。
ただ、肌の再生が行われるだけです。
作用機序としては、基底細胞の増殖と分化を促し、表皮の再生を刺激します。
in vitroにはなりますが、角質層の厚さは2倍、ケラチノサイトの増殖は3.3倍、
老化線維芽細胞から20代と変わらぬ角質層を形成することができます。
データだけ見れば、かなりヤバいです。
表皮に関しては、完全再生させることができています。
真皮の部分への影響はほとんどないので、
深いシワやたるみといった部分には効果は期待できませんが、
肌のツヤやきめ細かさ、保水性やバリア機能等は、
20歳のときと遜色ない状態にすることができるかもしれません。
in vivoでは30名、REVERSKIN ２％のクリームを使用した結果、
肌水分値は3.5倍、肌の均一性は劇的に改善しています。
もしかしたら、ニキビ跡なども改善することができるかも・・・
個人的には今一番気になる原料です。
表示名称は水、プロパンジオール、フィトステロールズ
フィトステローズは植物ステロールのことで、
まあ、よくでてきますが、それらとは別物になります。
エクジソンは5％以上を規格しています。
そのほかポリフェノール、有機酸などを含んでいます。
価格は高いくせにロットはデカい、納期のリードタイムが長いってことで、
国内で使用しているとこはないと思います。
あとは熱をかけると効果がなくなってしまうってのも問題かな。
加工が限られてくるので。
実際に効果が確認されれば、使用したいなー
とは考えています。
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