ガラクトミセス培養液

某高級化粧水の主成分

某高級化粧品を使って、コメアレルギーになった

ってな話を聞いたのですが・・・

あれ?米原料とか使ってなかったと思うんだけど??!

 

というわけで改めて調べてみました。

 

ガラクトミセス培養液は色々あるんですけど、

今回は某高級化粧品で使われている『ピテラ』と呼ばれる

独自成分の話です。

 

Galactomyces candidusという酵母を使用して、

牛乳で培養して得られたろ過液をピテラと呼びます。

 

酵母は生活環の中で単細胞をしめす子嚢菌類および担子菌類の総称。

まあ一口に酵母といっても、色々なやつがおるよってこと。

乳酸菌といってもビフィズス菌や乳酸桿菌などがあるのと同じやね。

 

さらに株によって性質がことなります。

乳酸菌でいえばシロタ株とかLG21株とかね。

同じガラクトミセスを使用しているからといって、

同じものができるわけではないです。

ピテラの酵母は350種類の酵母から厳選されたものになります。

 

また、温度や湿度などの条件によっても出来上がるものが異なります。

お酒なんかも微妙な環境の変化が及ぼす影響は大きく、

味が大きく変わります。

この辺は大掛かりな設備が必要で、厳重に管理する必要があります。

 

ちょっと前に、韓国コスメでガラクトミセス培養液を使った

製品がでて、某高級化粧品と変わらないのにこの安さ!ってな感じで

販売してましたが、似たようなものではあっても、

同じものでは決してないです。

 

 

それ以外にも、似たような成分が原料メーカーから発売されたこともあり、

似たような商品群ができあがりましたが、これも似たようなものであって、

同じものではないです。

 

このピテラですが、牛乳を培地にしているのはポイントになります。

牛乳発酵液といってもよいかなー

 

ガラクトミセスはお酒を造るときに使う酵母なので、

ぶっちゃけ牛乳は快適な環境とはいえません。

逆にこの菌にとっては過酷な環境下となります。

 

例えば乳酸菌は牛乳には適していますが、豆乳は苦手です。

そこを敢えて豆乳で培養することで、環境に適応するための

成分を色々と出します。

それがヒトにとって、色々と有益な成分だったりするわけです。

 

ピテラも同様、過酷な環境下ゆえに作る成分があり、

それが有効成分となっているわけです。

 

まあ、人によっては刺激が強すぎるってこともあるみたいです。

なんせ90%以上を占めているわけなので・・・

 

効果としては、天然保湿因子(ミネラル、ビタミン、アミノ酸など)を豊富に含んでおり、

肌の栄養成分が補給できるほか、pH調整や古い角質の除去などがあるとのこと。

 

とはいえ、やっぱりブランド力、ネームバリューなんだろうね。

 

 

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