ジェネムクロック

ネムノキ樹皮エキス

展示会には行けなかったけど、気になる原料をピックアップしていこうと思います。

ぶっちゃけ、見切り発車ですので、大した記事にならん可能性もあります。

 

まずは、東洋紡からジェネムクロック(GenemClock🄬)という原料。

ネムノキの樹皮からの抽出物となります。

ネムノキはマメ科の植物で、6~7月頃に花を咲かせます。

鎮静作用、鎮痛作用、精神安定効果なんかがあるといわれます。

 

クローダジャパンからPRODIZIAって原料で販売されており、

こちらは抗糖化原料として販売されています。

糖化はタンパク質に糖がくっつくことで、タンパク質の劣化につながります。

この反応は不可逆的で、一度結合した糖は外すことはできないのですが、

ネムノキ樹皮エキスには、この糖を外す作用があるとか。

 

さて、このジェネムクロックですが、全然別の切り口から攻めています。

体内時計に着目した原料となっています。

 

日中と寝ている間では、活性化している遺伝子が異なります。

時計遺伝子などと呼ばれる遺伝子によって、それらは管理されています。

日中は外部の刺激から体を守り、寝ている間は体の修復に関わる遺伝子が活性化します。

 

ぶっちゃけ、時計遺伝子は日照、ブルーライトを認識することで、

昼と夜の遺伝子を切り替えているのですが、パソコン、テレビ、スマホなど

ブルーライトを夜でも浴びているので、夜でも昼の遺伝子が活性化しており、

夜の遺伝子の活性が弱いといわれます。

 

で、この原料はこの体内時計を正常化させることができる・・・そうな。

酸化ストレスを与えると、当然ですが抗酸化に関わる遺伝子が活性化します。

その結果、生体時計が乱れますが、ジェネムクロックを入れれば、

元通りになりました!ってなことを言っている図。

 

正直、コントロールがないので、ジェネムクロックを添加しなかった場合の

グラフがどうなるのかわからんので、なんとも評価できないです。

基本的には恒常性ってのが備わっているので、ほっといても元に戻るんすわ。

まあ、何もしないよりは早く元に戻るってのはあるかもですが。

 

データとしては、イマイチかなー

ってのが個人的会見。

ただ、生体時計に着目した原料ってのは、昨今何個か出ているので、

それに特化したものを作るのは面白いかも。

コンセプト的には嫌いではない。

 

あと、こちらの原料にも抗糖化作用はある模様。

 

 

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