β-シトステロールグルコシドの論文

コメセラミドに含まれている成分の保湿効果について

オリザ油化のコメ由来のセラミド、オリザセラミドにはグルコシルセラミドだけでなく、

別の有効成分が存在するということを明らかにしました。

それがβ-シトステロールグルコシドってわけ。

 

β-シトステロールグルコシドは何かというと、植物ステロールと呼ばれるものがあり、

コレステロールの植物版みたいなもの。これに糖がくっついたものになります。

 

これがセラミドの産生を促進するって論文を見つけたので、

見ていこうと思います。

 

β-Sitosterol 3-O-D-glucoside increases ceramide levels in the stratum corneum via the up-regulated expression of ceramide synthase-3 and glucosylceramide synthase in a reconstructed human epidermal keratinization model.

 

タイトル長。

β-シトステロールグルコシドがセラミドを増加させるって感じ。

 

β-シトステロールグルコシドの化学式はこんな感じ。

正直、どの程度含まれているのかはわからん。

グルコシルセラミドは3%以上規格されており、

残り37%くらいがコメ抽出物。

スプレードライによるもので、60%は賦形剤となっています。

 

37%のうち、すべてβ-シトステロールグルコシドってことはないと思います。

セラミドより多かったら、ちょっとウケルかなー

 

また、もしかしたら、他にも有効成分含まれている可能性もあります。

 

で、セラミドの量を測定したわけですが、こんな感じ。

BSGの濃度依存でセラミドが増加する傾向になるのは確か。

総量もみると、そこまで大きな変化ってわけではないです。

1.2倍くらいかな?

 

セラミドを個別でみていくと、セラミドEOSが顕著に増えてる

ってのが見て取れます。

あとは増える傾向にあるって感じ。

 

もしかしたら、もっと濃度をあげれば上げただけ、

セラミドが増えるかもですが、増えるには増えるって感じかな?

 

セラミドが増える仕組みは、セラミド合成酵素の発現を促すことで、

セラミドの産生量が増えるってことがわかっています。

 

酵素を増やすので、補酵素であるナイアシンとの相性は

抜群によいでしょうな。

セラミド産生を促進するって効果は同じですが、

作用機序が違うので、相乗効果が期待できます。

 

まあ、データはないですが、組み合わせれば

より高いレベルでセラミド産生促進作用がでるんでないかな?

 

 

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