ヒト幹細胞培養液の不思議

全然、同意を得られなかったですけど。。。

ヒト幹細胞の培養液には「幹細胞が増えてくだけ」なんだけど、

不思議に思いません?

 

何言ってんだって思うと思いますが、

幹細胞を人工的に培養しても、幹細胞は幹細胞にしかならないんすよ。

 

幹細胞っていうくらいですから、色々な細胞に分化できるにも拘わらず、

何にもなろうとしないんですよ?

 

例えば、脂肪幹細胞と呼ばれるものが流通しているわけですが、

あれば、脂肪組織を作る幹細胞で、厳密には万能細胞ではないです。

脂肪組織に必要なもの、脂肪細胞、それに栄養を届ける血管、

神経をつなぐ神経細胞などにはなれます。

 

でも、培地では脂肪幹細胞のままで、脂肪細胞になるわけでも、血管を作るわけでもない。

ましてや、脂肪組織になるわけでもない。

 

もっと極端な例ですが、卵子に刺激を与えて染色体の倍化を促し、

これを幹細胞として、この培養液を化粧品の原料にしているものもあります。

卵子細胞を培養しても、ヒトになるわけではなくて、卵子細胞として

増えていくんですよ。

 

それが不思議だと思うんですけど、あんま共感得られないんすよねー

 

これが何を意味しているかというと、

この幹細胞自身に分化を促す仕組みが備わっていないってこと。

何かしらの外的要因が必要なわけ。

 

形態形成に関しては、よくわかっていないんです。

遺伝情報であるDNAはアミノ酸の配列をコードしているだけで、

何をどこに配置するかって情報は遺伝配列からは読み取ることができません。

 

つまり、DNAには手足が2本ずつで、目と鼻、口をこの位置に

配置するってのはどこにも書いてないにもかかわらず、

ちゃんとヒトの形になると。

まあ、ヒトに限らず、すべての生物にあてはまる謎です。

 

もちろん、解明されていないだけで、いずれは解明される日が来るでしょうが、

現段階では謎なんですよ。

 

その話の延長上にある話でもあるので、個人的には不思議だとは思うんですが・・・

 

 

まあ、それはさて置き、化粧品原料としての話をしておきましょうか。

色々なヒト幹細胞があるわけですが、脂肪幹細胞だろうと歯髄幹細胞だろうと、

皮膚幹細胞だろうと、どれも同じって話をしようと思います。

 

幹細胞は幹細胞にしかならない状況ってことは、

例えば脂肪幹細胞は、脂肪組織に分化させるような物質を出しているわけではないってこと。

あくまで幹細胞の生存に必要なものしか作ってないわけですよ。

 

だから、どこの幹細胞を使おうが、その培養液に差はないです。

 

まあ、ヒトの皮膚の幹細胞だとめっちゃ良さ気に思えますが、

残念ながら、その幹細胞は「皮膚になれ」という情報を発信していないので、

他の幹細胞培養液と大きな差はないです。

 

逆に、「脂肪細胞になれ」なんて情報物質をだしていたら、

ちょっと使いたくはないですから、安心ともいえますけどね。

 

将来的には、自分の細胞から皮膚幹細胞を作って、

それを移植することで肌の老化を抑えるってなことが

できるようになるかもですが、

 

現状の培養液には、そこまでの効果を期待されても困ります。

あくまで細胞に必要な成分が色々バランスよくつまってる液体です。

お肌の点滴ってな感じかな。

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