ウニ抽出物

ありそうで、なさそうで、ある

寿司屋でいつも思うことがあります。

いくらの筋子はマリンプラセンタとして、原料販売されています。

サーモンの皮もコラーゲンが抽出されています。

カニの甲羅からはキチン、キトサンやグルコサミンを精製してます。

マグロからはイミダペプチドなんか抽出されてます。

 

じゃあ、ウニ抽出物的なものがあってもよくね?と。

 

なんか、良さ気な成分とかありそうじゃないですか。

まあ、聞いたことないですけど。

 

というわけで、調べてみました。

 

ウニの可食部分はいわゆる生殖巣の部分なんだとか。

ウニにはアミノ酸、有機酸、核酸、糖類が含まれているとのこと。

グリシン、アラニン、バリン、グルタミン酸、メチオニンに加え、

イノシン酸、グアニン酸があのウニ独特のうま味をだしているんだとか。

 

ウニエキスというと、どちらかといえば調味料的なものになるようです。

 

ぶっちゃけ、ウニに効果効能って話はほとんど出てこないです。

プリン体が多いので、痛風の人は気をつけてねって話と、

ウニアレルギーとかあるって話くらいかなー

 

生殖巣ってことで、核酸が多く含まれていそうではありますが、

核酸であればたらの白子から取れますし・・・

ウニ由来の核酸っても需要はないか。

 

 

ウニの中身ではなくて、殻のほうはどうでしょう?

どうせ廃棄するものですから、それを有効利用しようってな

研究がされていてもおかしくはないかなーと。

 

なんと、ウニの外殻抽出物の研究は旧ソ連で行われていたそうで、

有効成分はエキノクロームっていう色素で、抗酸化作用があるんじゃないか

と考えられているとか。

目の病気の1つであるぶどう膜炎の治療への応用が期待されているそうです。

 

つまり、抗炎症作用もあるっぽい。

 

 

研究はされているけど、実際にサプリや化粧品の原料にはなっていないみたい。

まあ、よっぽどの効果がない限り、ウニエキス入ってますって言われても、

特に魅力的でもないんですけどね。

つまり、ニーズがないわけなんで、そりゃ、商品化しないわな。

 

 

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