資生堂が、世界初 オルタナティブオートファジーを化粧品分野に応用

オルタナティブオートファジーって何ぞや??

資生堂と東京医科歯科大学との共同研究により、

オルタナティブオートファジーを世界で初めて化粧品分野に応用したとの

ニュースが流れてきました。

 

オルタナティブオートファジー??

 

オルタナティブ(Alternative)とは、「もうひとつの選択、代わりとなる、代替手段」という意味。

たいそうな名前がついていますが、要するに従来のオートファジーとは異なる

仕組みが見つかり、それをオルタナティブオートファジーと名付けたってことらしい。

ちょっと中二病っぽい。

 

オートファジーとは何ぞやって話ですが、

細胞内にあるタンパク質を分解する仕組み。

自食作用と呼ばれており、細胞に蓄積したタンパク質を分解して

再利用したり、老化した細胞自らを分解するなどすることから、

細胞内の掃除屋といった感じです。

 

いらないものを再利用できるようにする仕組み。

 

このオートファジーには小胞を形成するんですが、

まあ、分解酵素が入った袋だと思ってもらえばよいです。

これを作るのにAtg (autophagy)タンパク質が必要となります。

現在は41種類のAtgタンパク質が見つかっており、

その機能も解明されています。

 

で、このオルタナティブオートファジーは、Atgタンパク質を必要としない

オートファジーとして、従来とは違う仕組みってことらしい。

膜の由来も異なり、分解するものも異なっているとか。

 

従来のオートファジーでは対応できない、大きなダメージを受けた際に

発動するものらしい。

命名されたのが2009年であり、研究しているとこも限られているため、

ちょっと情報が不足していて、イメージしにくいんですよね・・・

 

従来のオートファジーとは異なるってのはわかる。

従来とは別の仕事をしているってのもわかる。

でも、メカニズムはイマイチわからん。

 

で、この緊急時に発動するオートファジーを活性化する成分が存在し、

それを化粧品に応用したって話になるわけです。

 

その成分がカメリア種子抽出物。

まあ、ツバキ種子エキスですね。

高い抗酸化力と女性ホルモン様作用があるといわれています。

日油で買えるかな。

 

もしかしたら、資生堂独自の抽出方法で抽出された特別なものなのかもしれませんが、

その辺はよくわからん。

 

このカメリア種子エキスで、オルタナティブオートファジーを活性化し、

肌を細胞レベルで掃除し、リサイクルすることで、肌を内側から蘇らせる

ってな感じで持っていくのかと思われます。

 

それによって、どの程度の変化があるかってのは今後発表されるのでしょう。

 

ただ、製品化は早そうだな・・・

 

 

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