純度100%のセラミド

純度100%セラミド配合って・・・

とある美容液のランディングページにでてきたコピーになるんですが、

「純度100%セラミド配合」

通常、一般的に化粧品に使用されているセラミドは、純度1%程度の物が主流ですが、

うちのは純度100%の希少で高価なセラミドを使っています・・・と。

 

正直、こいつは何をいっているんだ?

と思ってしまったのですが、普通の消費者であれば、

なんか凄そうって思っちゃうんですかね?

 

純度1%ってのは、おそらくセラミドプレミックスのことをいっているんだと思います。

まあ、よく使われるSK-Influx Vは厳密にはセラミドの濃度が1.501%ですけどね。

 

ぶっちゃけ、純度の使い方を間違っている、もしくは勘違いしているんでないかな。

 

セラミドを合成で作ると、光学異性体ができます。

簡単にいうと化学式は同じですが、向きが異なるやつができます。

ヒトセラミドは、向いてる方向が統一されており、光学異性体は

細胞間脂質には存在しません。

 

そのため、光学異性体が入り込むと、ラメラ層に隙間ができて、

保湿力、バリア機能を著しく低下させます。

 

当然ではありますが、現状市場に出回っているものは、

この光学異性体を取り除いたものになります。

まあ、一昔前は極端に安いセラミドがあって、この処理をしていないのもあったけどね。

 

つまり、現状購入できるセラミドはすべて純度100%といえます。

 

 

ここでいう純度100%ってのは、粉末原料ってことなのかなー

と思ったわけですが・・・

 

使っているセラミドは日本精化のPhytopresome Cera-V。

通常使われているものが1%というのであれば、

この原料のセラミド濃度は20%の粉末になります。

 

ってことは、その元のセラミドが純度100%といっていることになっちゃうわけ。

 

まあ、確かにPhytopresome Cera-Vに使っているセラミドは純度100%であるのは

間違いありません。

だって、市場に出ているセラミドはほぼ純度100%っすから。

当然の話です。

 

この原料は他所からセラミドを買って、それをナノ化しやすいように配合したものになります。

どこから買うかって?Evonik社がメインになります。

セラミド1はここのしかないですから。

 

で、1%ものと呼ばれている原料であるSK-Influx Vはどこの原料かって、

Evonik社のです。当然、自社のセラミド使ってます。

 

 

まあ、あたかも自分のとこだけが純度100%のセラミドを使っているような表現ですが、

その理屈からだと、すべてのセラミドは純度100%であり、当たり前の話で、

とくに威張っていうようなことではない・・・ってことです。

<<<前             次>>>