某ボディミルクの考察

SNS上では大絶賛らしいですよ

アトピー体質のインフルエンサーの人が絶賛したことがきっかけで

2年前くらいから火が付き、SNSを中心にアトピー体質の超乾燥肌の人たちから

支持されてるってな商品について、ちょっと考察していこうかなと。

 

みんな大好きニ●アのボディミルクの1つになります。

 

同シリーズの他の物はダメだけど、これだけは手放せないみたいな。

クチコミサイトでの評価も確かに高い。

 

保湿力に関しては、セラミド入りのボディケア用品よりも

断然良いとのご意見もいただいております。

 

セラミド入りのボディケア用品って、やっぱうちのだよね・・・○| ̄|_

 

それはさておき、成分を見ていきましょう。

水、グリセリン、水添ポリイソブテン、パルミチン酸イソプロピル、セテアリルアルコール、クエン酸ステアリン酸グリセリル、水添ココグリセリル、ジメチコン、ミネラルオイル、グリセリルグルコシド、加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル、ユビキノン、オタネニンジン根エキス、アボカド油、マヨラナ葉エキス、カミツレ花エキス、グルコシルルチン、スクワラン、エタノール、BG、カルボマー、水酸化Na、クエン酸、フェノキシエタノール、メチルパラベン、香料

 

まあ、こちらはリニューアルに伴い廃盤ってことなんですが、

リニューアル後の成分はこちら。

水、グリセリン、パルミチン酸イソプロピル、水添ポリイソブテン、セテアリルアルコール、クエン酸ステアリン酸グリセリル、ジメチコン、水添ココグリセリル、加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル、PEG-8、グリコーゲン、グリセリルグルコシド、ユビキノン、カニナバラ果実油、オウゴン根エキス、水溶性コラーゲン、グルコシルルチン、ミネラルオイル、エタノール、カルボマー、フェノキシエタノール、水酸化Na、クエン酸、メチルパラベン、香料

 

まず、仮定として、リニューアル後も負けず劣らずの素晴らしい商品であるとします。

そうであるなら、共通項でないものは除外して考えることができます。

 

共通成分は

水、グリセリン、水添ポリイソブテン、パルミチン酸イソプロピル、セテアリルアルコール、クエン酸ステアリン酸グリセリル、水添ココグリセリル、ジメチコン、ミネラルオイル、グリセリルグルコシド、加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル、ユビキノン、グルコシルルチン、エタノール、カルボマー、水酸化Na、クエン酸、フェノキシエタノール、メチルパラベン、香料

 

また、エタノール以下も保湿には関係ないので無視してもよいでしょう。

 

一応、推し成分はユビキノン、つまりコエンザイムQ10です。

配合上限が決められており、0.03%まで配合可能です。

 

CoQ10はミトコンドリア内の電子伝達系に関わっており、

ざっくりいえば、エネルギー産生に関与しているってこと。

また、エネルギー産生には酸素の供給が不可欠なため、

少なからず活性酸素が発生します。

その無毒化にも関与しています。

 

塗布においては後者の抗酸化力を利用することになります。

なぜなら、CoQ10は角質層を突破できず、浸透しないとされています。

リポソーム化、ナノ化、まあなんでもいいですが、

こちらではそのような特殊加工をされている痕跡もないですし、

とくに謳ってもいませんので、おそらくはそのままのCoQ10が配合されているのだと。

 

刺激性もなく、継続すれば肌の保湿性を高めてくれる効果が確認されているので、

効果に関しては何かしら関与していると思われます。

 

D●Cが当社比10倍濃度配合!ってなのを謳っていますが、

おそらくあれがMax入れたやつだと思います。

CoQ10は非常に濃いオレンジ色をしていますので、

Max0.03%配合でもかなり色が付きます。

ほんのり黄色になっているので、ある程度は配合されていると思いますが、

0.03%も入っていないのではないかと。

ワンオーダー下かな。

 

潤い持続成分として、加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル。

高保水型ヒアルロン酸らしいです。

キューピーのヒアロリペアって原料になります。  

 

もともと親水性のヒアルロン酸の一部に疎水基をくっつけたってもの。

ヒアルロン酸は高い保水性を持っていますが、非常に高分子のため、

角質層にすら浸透することができません。

そのため、ヒアルロン酸の役目は皮膜することによる保湿効果になります。

そこに、通常では水分したため込めないところに、油分も取り込むことができる

状態にしたのが、これ。

 

角質層はセラミドによって、水と油が層になっていますが、

擬似的にそれを作ることで、高い保湿性、バリア性を持たせることが

できるのではないかと思われます。

まあ、いわゆるラメラ構造ってやつを肌の表面に作るってわけですわ。

 

浸透しないので、刺激性もないので、アトピーなどで肌に炎症があるときなんかは

非常に有効性が高い成分です。

 

 

あと、保湿成分として唯一共通なものであるグリセリルグルコシド。

こちらは日本酒に含まれている成分でαGG-Lと呼ばれる原料になります。

辰馬本家酒造の原料になりますが、直接は販売しておらず、どっかの商社を

通す形になります。

細胞賦活作用があるといわれています。

 

ヒアロリペアで肌を守っている間に、こいつで代謝を促し、

肌を正常化させようって感じなのかな?

 

あくまで、リニューアル品も変わらず凄いってな前提での結論は、

ヒアロリペアによるところが大きいかなーと。

皮膚の外側にラメラ層を作る成分は、高い保湿性を実現できるって

ことなのかもしれませんね。

 

前提が覆って、リニューアル品イマイチとなったら、逆の作業をするのですが、

まあ、そんなことはないと思いますので、そういう声が多かったら

その時に改めてやろうかなーと思います。

 

 

 

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