昆虫抽出物

未開の領域ではありますよね

市販の食用昆虫から抽出した水溶性及び脂溶性抗酸化因子の抗酸化作用を調査した結果

ってのがFrontiersオンラインに掲載されました。

 

市販の食用昆虫。。。?

 

まあ、貴重なタンパク源ではありますが、

あまり食べる習慣がないってことで、ちょっと抵抗はあります。

そのためか、昆虫抽出物ってのはあんまり研究が進んでいません。

 

未開の領域なので、もしかしたら凄い成分が見つかる可能性が

残された最後のフロンティアといっても過言ではないと思われます。

 

正直、抽出する絵面がヤバイんですよね。

たとえばさ、コオロギエキスを作るとするじゃん?

アルコール抽出するとすると、大量のコオロギをアルコールにつけるわけさね。

そのためには、大量のコオロギを飼育する必要があるわけで。

 

コオロギ1万匹からわずか1gしか抽出できない希少成分・・・

とか言われても気分がいいものではないですよね。

 

カタツムリエキスとかありますけど、あれ、そうしてんだろね?

 

 

まあ、それは置いといて、12種類の昆虫から抽出の抗酸化力を調べたそうな。

結果はバッタ、カイコ、コオロギの水溶性抽出物に高い抗酸化性が見いだされたそうな。

オレンジジュースの5倍あるそうな。

 

・・・それって高いのか?

 

よく指標にされるのはビタミンCとかEですね。

これらの何倍とかいわれると、わかりやすいのですが、

オレンジはビタミンCが豊富なので、高い抗酸化力がある

ってな流れ?

 

いや、ネット通販の売り文句じゃないんだから・・・

 

よく、レタス何個分の食物繊維とかいう表現ありますが、

実はレタスっていうほど食物繊維多くはないです。

比べるもののレベルを下げて、あたかも高い数値に見せかける

ってのは販促の常套手段です。

 

まあ、抗酸化力が○○って数値でいわれても、

一般的にはピンとこないので、しょうがないのですが。

 

一方、セミ、タガメ、タランチュア、サソリの抗酸化力はイマイチだったとか。

また、バッタ類、アリ、ミミズには非常に多くのポリフェノールが存在することが

明らかとなったそうな。

 

ただ、アリの抗酸化力は非常に低かったとか。

 

そういえば、ミミズの抽出物は結構市場に出回っています。

ミミズの酵素になるのかな?血栓を溶かす作用があるので、

血管疾患の予防のサプリとして売られています。

ナットウキナーゼとにたような成分です。

 

ただ、作用が強すぎるってのが問題で、

配合量の調整と副原料の選定が重要になってくる、

ちょっと扱いにくい原料ではあります。

 

今回は抗酸化力ってのを見ただけですが、

もしかしたら、色々調べたら凄い作用が見つかるかも・・・

しれません。

 

ってか、これら食用なんだよね(汗)

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