セラミドが医薬品でない理由

セラミドに限った話ではないですけどね

セラミドの効果を知っている人は、

「こんなに効果があるならお医者さんでも処方すればいいのに」

と思ったことがあるでしょうし、

セラミドの効果に疑問を持つ人は

「効果があるなら医薬品になるはず、ならないから効果がないんだ」

みたいなことをいいます。

 

まあ、どっちにしろセラミドが医薬品でない理由を知りたいって人は

少なくはないのではないかと思います。

 

 

理由はセラミドが医薬品成分として登録されてないから。

では、なぜ登録されていないのか?って話をしていこうと思います。

 

新薬の開発には、そりゃもう、莫大なお金と時間がかかります。

それでもやるのは、その投資を上回るリターンが期待できるからです。

薬の開発は慈善事業ではないです。当然、企業ですから利益を求めてのこと。

 

で、その大きな利益をもたらすのは、独占販売できるからなんです。

この独占期間が切れるとジェネリック薬が作られるようになりますが、

それまでは市場を独占できるわけです。

 

今更、セラミドを医薬品に登録しても、正直誰も得をしません。

すでに市場に出回っているものなので、特許を取得することは不可能です。

医薬品登録のために、莫大なコストをかけるだけのリターンが存在しないので

あれば、誰が好き好んでやるかって話です。

 

むしろ、困るので、医薬品成分にするって話になったら、

原料メーカーはそうならないように動きます。

 

過去にEGFが医薬品成分に指定されそうになりました。

国がするっていったら、覆ることは稀なんですが、

粘り強い交渉のすえ、難を逃れることができました。

 

医薬品成分になったら、当然化粧品では使用できなくなるので、

いままで育て上げた市場がゼロになり、今度は医薬品として

1から市場を開拓しなきゃいけなくなります。

そして、医薬品として売れるかどうかの保証は一切ないです。

 

また、売れた場合は、何割かは我々が納めた税金で補われるわけです。

ヒルロイドみたいなことになったら、目も当てられません。

 

 

あとは、セラミドに副作用がないってのも理由の1つか。

医薬品成分は効果がある反面、副作用がでる可能性があるので、

素人が勝手に取り扱っちゃダメってやつです。

 

特に副作用があるわけではないので、医薬品成分として縛る理由がないってわけ。

 

 

まあ、セラミドを勧めるお医者さんも多いですし、

ドクターズコスメって形で作って売られているところもあります。

医薬品じゃないから効果がないってことはないんじゃないかな。

 

 

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