水鳥羽毛由来の加水分解ケラチン
東洋羽毛の原料。
ご存知の通り、ふとん屋さん。
大坂化成品という原料メーカーと東京農工大によって、
研究開発されたものですが、東洋羽毛が原料製造に協力したと言った感じらしいです。
なぜ、ふとん屋が!?とは思ったのですが、
そういうことね。
ですので、東洋羽毛独自の原料ってわけではなく、
購入可能な原料となっております。
ケラチンってのは細胞骨格を構成するタンパク質で、
多くは羊毛から抽出されます。
羊毛ってくらいなの、髪に良い成分です。
ダメージ毛髪用のシャンプーとかによく使われます。
通常は羊毛からですが、あえて水鳥の羽毛から抽出しています。
羽毛ですので、当然ではありますが、羊毛より高価なものとなります。
特徴として、
①分子量が小さい
分子量が750くらいで、非常に小さく、髪への浸透性が高いです。
②平面構造
羊毛がαケラチンでらせん状になっているのに対し、
羽毛はβケラチンで平面構造になっています。
そのため、羽毛ケラチンで補修した髪は軽く、柔らかい仕上がりになります。
また、髪への吸着性も面でくっつくので、羊毛よりも高くなっています。
③凝集作用
酸性処理をすると、凝集して高分子になります。
髪へ浸透させたあと、酸性処理してやることで、
高い定着性持たせることができます。
④疎水性のアミノ酸が多い
疎水性のアミノ酸が比較的多いので、
髪への定着率が高いとのこと。
羊毛のケラチンも効果は高いですが、
羽毛由来はそれよりもさらに優れていると思ってもらって問題ないです。
表示名は加水分解ケラチン末。
なんと粉末原料となります。
まあ、結構なお値段ではございますが、
濃度換算すれば羊毛ケラチンよりも安いかも・・・
推奨量は1~5%くらい。
ダメージヘアの補修効果も確かにありますが、
それ以上にコーティング作用のほうが非常に良いデータがでてます。
1つで補修効果とコーティング効果があるってのはよいですね。
ヘアカラーやブリーチの前に羽毛ケラチンを処理しておけば、
髪へのダメージをかなり軽減できるだけでなく、長持ちさせることもできる
とのデータがでています。
さらに、ドライヤーをかけることで、
熱のダメージを軽減するだけでなく、さらに保護効果が高まるという
いいこと尽くめです。
昨今では爪のケアにも使われているとか。
爪もケラチンですからね。
爪専用クリームとかあるんですねー
ニッチ産業ですな。
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