シルクナノファイバー

シルク末

感光社の原料になります。

社名にもなっているのですが、感光素で有名です。

商品名はN-Fibroin Nanofiber Liquid

表示名はシルクだそうです。

リキッドって書いてあるので、水に予め溶解したものになるのかな?

 

ナノファイバーとついていますが、

糸状になっているの・・・かな?

 

ナノファイバーの定義は、有機、無機問わず、何かしらの素材から構成される

ナノサイズ及びナノ構造の繊維状のもの、だそうです。

 

で、繭を独自の微粒子化技術で微細化することでできるんだとか。

微細化の技術は特許出願済だそうです。(まだ取れてはいないようです)

 

糸の細さが100nm。

 

従来のシルクは水に不溶です。

そりゃそうでしょ。シルクが水に溶けたら雨の日には着ていけないじゃん。

溶ける服とか、ネタですよね(笑)

まあ、このシルクナノファイバーも溶けないんですが、

ナノ化することで水に安定して分散することができるそうです。

 

 

なんとなく、シルクって肌に良さ気ではありますが、

ナノ化しているからって、浸透はしないです。

太さがナノサイズなだけですので、全体としてはナノサイズではないです。

超細い糸状になっていると思ってもらえればわかりやすいかな。

 

効果としては、保湿作用。

もしかしたら、浸透性を促す作用もあるかもねー

データをとっているわけではないのですが、

ナノファイバーの特徴としてあるかも。

 

とはいえ、ナノファイバージェルは界面活性剤の連続配列で、

構造がすぐに壊れ、界面活性剤的な作用によるものなんでないかと

推測していますので、これにはそういった作用はおそらくはないでしょう。

 

 

どちらかといえば、保湿効果よりも、

増粘剤とか分散剤とか乳化安定剤としての機能性のほうがメインです。

 

5%配合すると、クリーム状になるそうな。

これは増粘剤とし使えるってこと。

まあ、これを5%とかはさすがにコスト的には難しいと思います。

他の増粘剤と併用することで、独特の滑らかな感触のクリームになることから、

感触改良剤としても有効だそうです。

 

分散性は、シルクナノファイバー自体が水に均一に分散しているので、

不溶性のものが繊維の間に入ることで、分散させることができるってわけ。

また、ポリマー的な性質も持っているので、乳化安定剤としても有効です。

酸化チタンとか入れたUVケア商品とか作ったら面白いかも。

 

見えない服を纏うって感じのフレーズで売ればいけそうな気がする。

これは化粧品ではない。服だみたいな(笑)

アンチポリューション系でもいけそうな気がするー

 

 

同シリーズとしてN-Fibronという商品があり、

こちらも表示名はシルク。

 

こちらは繊維状ではなく、とにかく粒子を細かくしたもので、

大木さんは4μm前後の大きさ。

マイクロ粒子ですな。

 

下地やファンデーション等との相性がよく、

カバー力が格段に高まるそうな。

 

 

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