ビタミンDの代謝物である25-ヒドロキシビタミンD3を摂取する風邪の症状が軽減される

つまりビタミンDを取ればいいのか?

ファンケルと「25OHDを考える会」との共同研究で、

ビタミンDの代謝物である25-ヒドロキシビタミンD3を摂取すると、

風邪の症状を軽減するとの発表をしました。

 

25OHDを考える会ってすごいな。

マニアックというか・・・何人くらい在籍してるんだろ??

 

25-ヒドロキシビタミンD3とはビタミンDの代謝物ですが

まず、ビタミンDはD2とD3に分けられます。

D2はキノコ類に多く含まれ、天日干しした椎茸のほうが

ビタミンDが豊富に含まれているなんて話を聞いたことないでしょうか?

実は、このビタミンD2は体内ではあまり重要な働きをしません。

 

D3は主に動物由来になります。

主にこちらが重要になります。

 

 

まず、コレステロールからプロビタミンD3が作られます。

これが紫外線にあたることで、プレビタミンD3になります。

プロってのは前駆物質ってこと、プレも前駆体という意味。

ビタミンDに関してはこれらを使い分けているそうな。

 

紫外線にあたるとビタミンDが作られると言われますが、

正確にはプレビタミンD3が作られるってわけ。

 

これがビタミンD3へと変化しますので、最終的にはビタミンDが作られるわけですけどね。

 

で、これが肝臓で変換されて25-ヒドロキシビタミンD3となり、

肝臓の細胞内に貯蓄され、必要に応じて放出されるそうです。

 

ホルモン作用があり、活性型ビタミンDと呼ばれます。

カルシウム濃度の調整に関わっており、カルシトリオールとも呼ばれています。

骨を強くするにはCaとビタミンDが必要ってな話を聞いたことがあると思いますが、

これの役割によるものです。

 

 

んで、この活性型ビタミンDを取ることで、

風邪が早く治り、症状も軽減されたのだそうな。

 

研究では、血中の25-ヒドロキシビタミンD3濃度が不足または欠乏(30ng/mL以下)と

判断される45歳から74歳までの日本人男女250人を対象に試験を行ったそうです。

 

試験方法は、25-ヒドロキシビタミンD3を10μg含むカプセル、

または25OHDを含まないカプセルをプラセボとし、16週間続けて摂取。

 

都合よく風邪を引いてくれたのか、

25-ヒドロキシビタミンD3が不足していると風邪をひきやすいのか・・・

 

まあ、風邪予防及び改善に25-ヒドロキシビタミンD3が

非常に重要な働きをしているということが示唆されたわけです。

 

 

同研究結果は、欧州の学術雑誌「The Journal of Nutrition, Health &Aging」に掲載されています。

 

 

将来的にはファンケルから25-ヒドロキシビタミンD3のサプリでもでるんですかねー

まあ、ビタミンD3は経口投与でも効果があるので、ビタミンD3を取っておけばいい

んでないかなーとは思いますが。

 

 

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