アミノ酸界面活性剤?

アミノ酸系洗浄剤とは?

「なちゅせらシャンプーですがアミノ酸基の界面活性剤を配合していないのに
アミノ酸界面活性剤100%とHPに記載するのは詐欺じゃないんですか? 」

 

うむ、こんな質問がありまして・・・

まあ、質問じゃないな。

質問風の弾劾ですな。

 

正直、こんな気分です。

いきなり詐欺呼ばわりだもんなー

いったいどんな神経しているのだか・・・

 

 

 

そもそも、アミノ酸界面活性剤とは一言もいってません。

アミノ酸「」洗浄成分です。

 

同じ様で、全然意味違います。

 

例えば、ラーメンで二郎系ラーメンというものがありますが、

これは二郎ラーメンの特性を有しているラーメンを指すわけで、

二郎ラーメン=二郎系ラーメンというわけではありません。

 

そもそも「~系」ってのは、明確な定義があるわけではなく、

非常に曖昧な表現です。

当然、アミノ酸界面活性剤よりもアミノ酸系界面活性剤のほうが

広い範囲を示すってのはご理解いただけますでしょうか?

 

こんな感じになります。

 

 

では、アミノ酸界面活性剤とは?

そもそも、アミノ酸界面活性剤という言葉が実際にあるのかは定かではないですが、

図にするとだいたいこんな感じ。

疎水部と親水部の間にアミノ酸を入れ込むことで、

洗浄性を抑えることで低刺激にしたものです。

 

アミノ酸系界面活性剤ってのは、

アミノ酸系シャンプーというものがでてきたのと合わせて

言われるようになった言葉です。

 

ですので、アミノ酸系シャンプーに使われる界面活性剤を称して使われます。

ぶっちゃけ、洗浄性がマイルドで刺激性が少ないものはアミノ酸系です。

業界内ではだいたいこんな感じです。

 

もちろん、この系ってのはそれぞれ個々人で広さは違うでしょう。

アミノ酸使ってないものはアミノ酸系じゃないって人もいるでしょう。

しかしながら、もともと厳密に定義されているものではない、

曖昧なものなんです。

ですので、どう解釈するかは自由なわけです。

 

 

それを踏まえて、うちのシャンプーで使ってる洗浄剤は

・ココアンホ酢酸Na

・ココイルメチルタウリンNa

・ラウリルベタイン

 

ココアンホ酢酸Naは正式には

2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン

日油のニッサンアノンGLM-R-LVという原料になります。

 

厳密な分類はイミダゾリニウム型の両性界面活性剤になります。

 

アミノ基ではなく、アミン基になっています。

アミノとアミンの違いは、アミンの中でカルボキシル基(-COOH)を持っているものを

アミノ酸と呼びます。

 

 

ココイルメチルタウリンNaは正式には

ココイルメチルタウリンタウリンNaで

日油のダイヤポンK-TSという原料。

 

厳密にいえばタウリンはアミノ酸には分類されません。

カルボキシル基もってないからね。

 

 

ラウリルベタインは正式には

ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインで、

こちらも日油のニッサンアノンBL-SFという原料。

 

厳密にはアルキルベタイン型の両性界面活性剤。

 

 

加工先がアミノ酸系洗浄剤100%で作ったというので、

まあ、うちもそれに合わせています。

似たようなものであるのは間違いないですし。

 

ですので、特に認識を改めようとは思いません。

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