ライスパワーNo.11

セラミド産生を促進する成分

ライスパワーは勇心酒造が開発した原料で、

酒造メーカーが化粧品業界へ進出するきっかけになったものです。

 

米を発酵させ、得られる成分で、ライスパワーシリーズは

11種類が販売されています。

 

その中でも超ヒット商品となるのがライスパワーNo.11。

セラミド産生を促進することできる効果があり、

医薬部外品の有効成分としても使えます。

 

ライスパワーNo.11を使ったヒット商品は何個か思い浮かびますが、

なんかみんな青いです(笑)

 

 

まあ、効果はあるんでしょう。

医薬部外品の成分にもなるくらいですし。

 

ただ、具体的にどのくらいの効果があるのか、

データを開示していないのでよくわからんです。

 

 

 

さてさて、かなり初期の段階から、ライスパワーNo.11を入れてほしい

なんて声は結構あったんですよ。まあ、そのころはブームの真っただ中でしたし。

 

もちろん、検討もしましたさ。

しかしながら、入手が困難なんですよ、この原料。

零細企業では直接取引なんてしてもらえないですし、

取引のある商社さんでは取り扱ってなかったですから。

 

 

で、代わりになるようなセラミド産生を促す成分を探して使っています。

ヒト型セラミドを使っているので、即効性はこちが担って、

セラミド産生を促進することで、持続的な効果を持たせているってわけです。

 

1つがヒマワリ種子油不ケン化物

ソーラインって原料になります。

ヒマワリオイルの鹸化しない部分を集めたものです。

in vitroではありますが、セラミド1が3.7倍、セラミド2が2.7倍と、

驚異的な数字がでています。

 

しかも、わずか18時間で。

馬セラミドもセラミド産生を促進するんですが、

これはセラミドが2倍にはなりますが、10日後の話。

 

 

もう1つはハトムギ種子エキス

これはセラミド1などのアシルセラミドの産生を特異的に促進します。

バリア機能に重要役割を担っているアシルセラミドを増やしてくれるのは

かなり魅力的。原料原価も安いし。

 

 

あとはローションに使っているものになるのですが、ナイアシンアミド

ナイアシン誘導体ってところになります。

ナイアシンはセラミド産生の補酵素になります。

最大、セラミド産生能が4倍になったなんてデータがあります。

 

ポジティブコントロールとして使われるくらいです。

 

米ぬか発酵エキス(乳酸桿菌/コメヌカ発酵エキス)にも

セラミド産生を促進する作用があります。

こちらはセラミドだけでなく、天然保湿因子の産生を促進する

作用もあります。どちらかといえば、こちらがメイン。

 

まあ、ヒト型セラミド自身にセラミド産生促進効果があるってのが

近年わかってきたので、まあ、ヒト型セラミド入れとけばよくね?

って傾向はあります。

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