お酒は幹細胞のDNAに不可逆なダメージをもあたえる?!

酒は百薬の長・・・ではない?!

お酒は適度に飲む分には健康にいい・・・

まあ、酒飲みの言い訳的なところもありますが、

一般的にはそう信じられています。

 

とはいえ、ほとんどの病気はアルコールの摂取を控えるように

指導されるんですけどね(笑)

 

 

2017年にはアルコールにより記憶を司ると言われる海馬の萎縮が

早まるとの研究結果が発表されましたが、今度はDNAを傷つけるという

ことがわかったそうな。

 

Alcohol and endogenous aldehydes damage chromosomes and mutate stem cells

 

 

アルコールは体内で一旦アセドアルデヒドに分解された後、

酢酸に変換され排泄されます。

 

このアセドアルデヒドは体にとって有毒で、

顔が赤くなったり、頭痛がしたり、吐き気がしたりするのは

こいつのせいです。

 

で、酔っぱらうだけではなくて、DNAにもダメージを与えるってのが

確認されたというわけさね。

 

 

通常はアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)という酵素があり、

酢酸に変換します。

酢酸はお酢なので、お酢は健康にいいから、

最終的にお酢になるお酒も健康にいいという話になるわけです。

 

実際に、どんだけ飲んでも顔色1つ変えない人がいますが、

そういう人にとっては、お酒はお酢みたいなものなのかもしれません。

(ただし、酵素をムダに消費する行為なので、お酢を飲んだほうがいいのは確かです)

 

しかしながら、日本人の多くはALDHにちょっと変異があるといわれます。

487番目のアミノ酸をコードしている遺伝子に変異があり、

本来グルタミン酸を作らなければいけないのですが、リジンになっています。

 

たった1つ、アミノ酸配列の違いで、アセドアルデヒド分解能が著しく低下していまいます。

 

 

つまり、アセドアルデヒド分解能力が低い人ほど、

アルコールの害は大きくなる・・・

まあ、お酒の弱い人にとっては、お酒は毒以外の何物でもない

というわけ。

 

幹細胞のDNAが不可逆なダメージを負うといわれても、

だから何?と思うかもしれませんが、

これは、細胞がガン化するというのと同意語です。

 

通常、DNAにエラーが出た細胞は異物と認識され、免疫に駆除されます。

駆除できずに生き延び、増えたものが癌です。

 

お酒の弱い人がお酒を飲むと、ガン細胞を増やすことになりかねないというです。

 

 

飲めない人は無理に飲まないほうがいいですし、

無理に勧めるのもよろしくないってことです。

 

 

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