ビオチンがセラミド産生を促進?!

お肌にはビオチンが必要なんですけどね

ビオチンがセラミドの産生を促進するって話があるらしいんです。

 

まずは、ビオチンって何?ってとこからですが、

ビオチンはビタミンB7と、ビタミンB群の1つになります。

ビタミンの研究が始まった当初は、AとBしかなく、

Aは油溶性、Bは水溶性とざっくりわけてました。

つまり、ビオチンは水溶性ビタミンってことです。

 

通常は腸内細菌によって供給されるので、不足することはまずないです。

ただ、抗生物質の投与により菌叢が乱れると不足することがあります。

また、ステロイドの内服もビオチン欠乏症を促進することがわかっています。

 

欠乏症は白髪、脱毛、湿疹あるいは炎症など皮膚症状皮膚や粘膜の灰色退色、

落屑、結膜炎、筋肉痛、疲労感、食欲不振、味覚異常、血糖値上昇、不眠、神経障害などが挙げられます。

 

疲労感などは、ビオチンがエネルギー産生経路の補酵素であるため、

ビオチンが不足すると、エネルギーの産生が落ちるため。

 

不足すると皮膚炎となるので、ビオチン不足がアトピーの原因の一因であるとも言われます。

そのため、ビオチンを摂取することで、アトピーが緩和することがあるそうです。

炎症はビオチンが免疫のバランスをとっていることから、

そのバランスが乱れることで起こるそうな。

ビオチン不足はリウマチ、膠原病などの原因にもなるそうです。

 

過剰摂取しても、尿から排出されるので、

過剰摂取による症状はほとんどないです。

ただし、妊娠中は胎児への影響があると言われているので、

過剰摂取は避けるべきです。

 

 

ビオチンが不足すると、皮膚炎が起こる・・・

で、足してやれば皮膚が再生されるわけで、

これがビオチンがセラミドの合成を促進するという根拠になっているようです。

 

また、セラミド合成を促進するビタミンとしてナイアシンが有名なんですが、

これがビタミンB3、つまりビタミンB群なわけです。

ナイアシンはセラミド産生促進効果のポジティブコントロールに使われるくらいで、

エビデンスはバッチリです。

同じビタミンB群だからってことで、混同している・・・かもしれません。

 

 

結局、色々調べてはみましたが、ビオチンとセラミドの関係性を示すような

データは見つかりませんでした。

 

ただ、塗布によるアトピー改善のデータはあるので、

ビオチンを塗布すること自体は意味があるとは思います。

まあ、経口投与でも改善するデータがあるので、塗って飲めば効果的かも?

 

ビオチン欠乏症は炎症が起こるので、

炎症下ではセラミドは合成されないどことか、分解されていきます。

ビオチンを補うことで、マイナスからプラスに転じるわけですから、

まあ、セラミド合成を促進するって言えなくはないかー

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