パイナップルを食べるといい!?

セラミドを補にはパイナップルがよい!?

夏場になると、必ずこの手の記事がでてきます。

パイナップルにはセラミドが豊富。

パイナップルを食べればセラミドが増える!

 

みたいな。。。

 

 

なぜ、そのような話になるのかというと、

丸善製薬から出ているパインセラ®ってのがあって、

パイナップルの果肉からグルコシルセラミドを抽出した

原料があるんです。

 

食品原料なんですが、グルコシルセラミドは様々な植物から

原料が作られているわけですが、どれもエビデンスがしっかりしており、

このパインセラも例外ではなく、データがしっかりしているわけです。

 

非常に優秀な原料です。

他の植物由来のグルコシルセラミドと違い、

保湿効果、バリア機能の改善以外に美白効果があるってのが特徴。

メラニン合成を抑制する効果があります。

 

そのため、飲む日焼け止めとかいって売られています。

セラミドも補えて一石二鳥ってわけです。

 

 

 

で、1日の摂取量が0.6mg~1.2mgとかなり少量。

これなら、パイナップル食べても補えるんじゃね?

と考えた人がおり、「パイナップル食べればセラミド補える」

という話になったのだと思われます。

 

 

まあ、パイナップルを食べることは悪いことではないです。

食物繊維も豊富ですし、ビタミンなんかも摂取できます。

酵素も豊富に含まれていますしね。

 

1日分のパインセラのグルコシルセラミド量をパイナップル換算すると、

60gのパイナップルに相当するそうな。

まあ、1.2mgとるのに60gのパイナップルが必要ってことで

収集率が0.02%と非常に効率悪いってことなんですが。。。

 

パイナップル60gはパイナップル1/5相当。

まあ、食べれない量ではないんです。

 

ただし、食品から摂取するセラミドの吸収率はわずか1%。

サプリで摂取するときの吸収率はほぼ100%なんです。

 

つまり、100倍量を取らないといけないんです。

 

 

まあ、1%は吸収するわけですから、

全く意味がないというわけではないんですが、

サプリのデータと同じ効果を得られるかというと、

そんなわけではないんです。

 

100倍量とれば・・・

つまり、パイナップル20個食えばいいんですが、

まあ、さすがにお腹壊すわな、そんなに食べたら(笑)

 

 

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