ケイ素

水溶性ケイ素?

ケイ素(Si)は原子番号は14でガラスや水晶の構成成分です。

シリカといったほうが馴染みがあるのかな?

 

微量元素であり、ヒトの体にも微量に存在しています。

ぶっちゃけ、普通に食事をしていれば、不足することも過剰になることもないです。

人体への影響ということでは、未だに確認されていないです。

 

まあ、重要視されていないわけです。

もちろん、欠乏症の報告もないです。

 

 

にも拘わらず、「ケイ素をとるといい」なんて話がチラホラ昔からあります。

 

ケイ素は多くの場合二酸化ケイ素(SiO2)という形で存在しています。

サプリメントでは流動性を増すために微量添加されます。

流動性が悪いとカプセルに粉が入っていかないので、充填量が非常に少なくなってしまい、

製造効率が著しく阻害されるためです。

 

これはほぼ消化吸収されません。

 

化粧品ではスクラブとかで利用されるかな。

表記はシリカになります。

 

 

んで、ケイ素が・・・といわれるようになったのは、

水溶性ケイ素が商品化されてからになります。

かなり前の話になりますかね・・・

 

ケイ素が高濃度(80ppm/ml)に溶けた水になるわけですが、

展示会では見ないことはないので、いつも遠目から胡散臭いなー

と眺めていました。

 

不溶性のケイ素を水溶性にすることで、

いままで十分に取れなかったケイ素をしっかりと摂取できるんだとか。

 

それにより、あらゆる難病が治るとか治らないとか・・・

まあ、薬事法的にアウトな売り文句が並んでいるわけで。

 

 

繰り返しになりますが、そもそもケイ素は不足しているわけではないんです。

その前提を覆し、あたかも現代人はケイ素が不足しているというストーリーを

無理やり作り出しているわけで、その言い分を「はい、そうですか」と

素直に受け入れることができないんですよね。

 

 

いや、効果がないというつもりは毛頭ないんですよ。

あるのかもしれないけど、現代医学で説明できるような

ものではないんでないかな?と。

 

効果があったとしても、そのメカニズムを説明できないっていう感じ?

オカルティックな感じに見えてしまうんですよ。

まあ、個人的な見解ですけど。

 

波動とか、まあ、そっち関係に近いもんですわ。

奇跡的な体験をしたって人はいるけど、すべての人に

同じような結果がでるかというと、そうではないんです。

 

余命何ヶ月の人が元気になった!って人はいるかもしれません。

で、それを信じて医療行為を放棄して、それを飲んだ人が

同じような結果を得られるかって話です。

 

まあ、同じような結果が得られればいいのですが、

そうならなかった時、どうすんの?

水素水でも似たようなことが言えますね。

 

尤も、現代医学でってことなので、将来的には明確なエビデンスが

提示されるかもしれませんけどね。

現状は白とも黒ともいえないって感じです。

 

個人的にも試したことはありますが、特に変化はなかったです。

 

 

ただ、抗菌作用だけは明確なデータがあるので、

防腐剤として使うことはできなくはないです。

まあ、コストはめっさ上がりますけどね。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    佳純 (水曜日, 26 4月 2017 07:54)

    水溶性ケイ素についての詳しい記事、ありがとうございます。
    あまりの怪しさに手を出す勇気はないですが、アトピーに劇的に効いた!みたいな記事を読みますとね....アトピー持ちとしてはついフラフラと吸い寄せられてしまいます(アトピーあるある)
    効くメカニズムが将来的に解明されることを期待します。

  • #2

    森崎 (水曜日, 26 4月 2017 12:59)

    体験談は凄いですよね。
    それだけ凄いなら、もっと話題になってそうなものなんですが・・・
    まあ、10年以上もやっているので、何かしらはあるとは思います。
    将来的には注目される日がくるやもしれません。