皮膚常在菌にアプローチ

常在菌を味方につけるってのは正しいことですけど

肌には常在菌が存在します。

主なところは、善玉菌と呼ばれる表皮ブドウ球菌、

ニキビの原因となることで有名なアクネ菌、

悪玉菌と呼ばれる黄色ブドウ球菌、

酵母菌の一種のマラセチア真菌などがあげられます。

 

正確に調べたら200種類以上存在したそうな。

 

表皮ブドウ球菌は皮脂を分解してグリセリンを作り、

肌の潤いを保ちます。また、pHを弱酸性に保つことで、

悪玉菌と呼ばれる黄色ブドウ球菌の活動を抑制します。

 

そのため、美肌菌などといってもてはやされています。

 

 

で、常在菌を意識するのはいい事だと個人的には思います。

肌の健康を保つうえでは欠かせない一因であることは間違いないです。

 

しかしながら、皮膚常在菌をビジネスにしている輩は胡散臭いと思っています。

ええ、偏見ですけどね。

 

 

皮膚常在菌の善玉菌、つまり表皮ブドウ球菌を活性化させることが、

スキンケアをするうえで、最上のものとしているところは特にね・・・

 

 

常在菌はあくまで美肌の1ファクターでしかなく、

それだけで美肌になれるわけではありません。

 

 

ぶっちゃけ、同じ表皮ブドウ球菌でも、個人間で比較した場合、

遺伝的には同じものではないです。

乳酸菌っていっても、いろんなもんがあるように、

個体差があるわけです。

 

非常に能力の高い菌を持っている人もいれば、

残念ながらそうでない人もいるわけです。

 

ですので、単に善玉菌を増やせばOKなんて単純なものではないんです。

 

 

また、バランスも大事なわけです。

例えば、腸内の菌叢は悪玉菌も含めて、すべて重要であることがわかっています。

仮に悪玉菌と呼ばれるものすべてを排除した場合、

悪玉菌が分解していたものが分解できなくなり、問題が生じるそうな。

 

同じように、黄色ブドウ球菌だって、存在意義があり、

何かしらの仕事をしていると思われます。

(具体的に何しているかってのはわかってないですが)

 

つまり、肌の常在菌もバランスが重要なんです。

アクネ菌が増えすぎればニキビになりますが、

通常時は毛穴から他の菌の侵入するのを防いでくれていますし、

肌の保湿にも一役買っています。

 

 

で、その最も良いバランス状態ってのは、個々人で違うわけで、

「これ!」というものはないんです。

 

 

これさえ使えば、肌の菌叢が最高のものになる?

最高の状態ってのがどんなものか教えてほしいものですな。

 

 

見えないことをいいことに、言いたい放題、やりたい放題って感じでなー

それが気にくわないってだけで、常在菌をケアしてやろうという試みは賛成ではあるんですよ?

 

でもさ、それをすると常在菌が死ぬとか言われると、

信じちゃう人多いでしょ?無条件に。

ホントに死んでるかなんて、誰もわからないからね。

 

 

腸内でもさ、腸内環境が健康を決めるんではなくて、

健康な体が健全な腸内環境を作るんですよ?

肌も同じことです。

 

 

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