ヒアルロン酸による紫外線の炎症抑制効果

ヒアルロン酸の新たな効果を発見

ロート製薬による発表です。

夏こそ嬉しい!ヒアルロン酸の新たなチカラ

 

ヒアルロン酸が紫外線の炎症を抑制することを発見したそうです。

炎症を抑えることで、シミの原因となるメラニンの産生抑制が期待できるのだとか。

 

 

紫外線による皮膚の炎症や色素沈着に関わる細胞分泌物質の炎症因子

「プロスタグランジンE2」及び「インターロイキン1α」の産生量に着目。

 

試験方法は、紫外線を照射した表皮角化細胞にヒアルロン酸を添加し、

これらの炎症因子の量を比較。

 

有意に抑制したとの結果が得られたそうです。

 

プロスタグランジンE2に関しては、紫外線を浴びていない数値と変わらない数値を示しています。

インターロイキン1aでも有意に抑制しています。

 

数値だけを見れば、かなりの効果ですな。

 

 

ただ、紫外線を浴びた細胞に、ヒアルロン酸を添加したって実験なんすよね。

これがヒアルロン酸を塗ったのと、塗ってないので比較したのだったら

分かりやすいですよね。

 

ヒアルロン酸を塗れば紫外線による炎症を抑制できるってことですから。

 

なぜ、後添加なのか・・・

予め培地に混ぜておくのではまずかったのか?

 

これだと、日焼けした後のケアにヒアルロン酸を使うことの有用性を

示したってことにはなるけど、ヒアルロン酸を予め塗布しておいた時の

効果ってのは微妙に違ってくるような気がしないでもない。

 

気のせい・・・かな?

 

ヒアルロン酸は高分子ですから、そもそも角質細胞に届くのかって

根本的な問題もあるんですけどね。

 

 

プロスタグランジンはアラキドン酸カスケードと呼ばれる、

一連の炎症反応によってできる物質。

 

インターロイキンはサイトカインと呼ばれる炎症誘因物質。

 

反応の差が出たというのは面白いですよね。

ヒアルロン酸はアラキドン酸カスケードをかなり抑えることが可能?

 

通常は両方、いっぺんに起こる反応ですが、

片方だけでも動くんだなーと。

 

 

まあ、状況が特殊なので、そのまま肌へと当てはめることが可能かは、

今後の研究で発表されるんでないかな?

ある程度見込みがあるから発表したんでしょうし・・・

<<<前           次>>>