海外のサプリメント

サプリ業界にとっての海外サプリの存在

サプリメントについて、とくに成分について調べることが多い方なら、

海外のサプリメントをみたことはあるんじゃないかな?

 

まあ、安いですよねー。とくにアメリカの。

なんでこんなにも値段が違うのか、不思議に思いませんか?

 

特に成分だけのもの、例えばビタミン類、ミネラル類、アミノ酸など・・・

配合量は多いし、値段も安いので、正直比べられると分が悪いです。

 

 

もう、勝負にならないので、可能な限り触れない、

見ないふりをこの業界は続けているってのが現状ですかな。

 

幸い、個人輸入は危険、海外のサプリは危ない、

そんな先入観を持っている人が多いので、

なんとか市場を保っています。

 

まあ、TPPにより安い輸入品が入ってくることを危惧している

業界の1つといえば、わかりやすいかな。

日本の車がアメリカの自動車産業を衰退させたように、

アメリカから安いサプリが入ってきたら、サプリ業界は衰退するかも・・・

という懸念があるわけっす。

 

 

とはいえ、ここ数年で海外サプリを利用している人が

急増しているそうな。

 

どうなっちゃうのかねー、この業界・・・

 

 

海外のサプリは危険?!

そもそも、海外サプリが危険だと言われるには理由がありまして、

まあ、過去に色々問題があったんですよねー

 

有名なところでは、ダイエットサプリとして販売されていたエフェドラ

2003年に販売禁止になっているので、アメリカから輸入することはもうできないんですが。

(中国経由で入手はできなくはないです)

 

副作用が高く、100名を超える死亡者がいたとなると、

「そんな危ない物を売ってた」という話になり、

すべての物が危なく見えてしまうのは仕方がないことではあります。

(そう誘導した・・・とも言えなくはないんですけどね笑)

 

 

また、日本では医薬品になっている成分が含まれているってことがあります。

これはアジア圏のサプリに多いかな。

有名どころでは、ホスピタルダイエットってのがあって、

タイから輸入するできるんですが、ヤバイ成分盛りだくさん。

つい最近まで死亡例が何件かある代物。

(かなり注意喚起されていますので、昨今は使う人いない・・・よね?)

 

精力剤なんかでは、よくバイアグラ成分が検出されますし、

表示に書いてないものが、含まれていることは珍しくないです。

 

入れてはいけないのをわかっていて入れているケースが多く、

質が悪いのが中国サプリです。

 

粉ミルク汚染事件からわかるように、

正直、何があってもおかしくないと思っておいたほうがよいです。

 

 

とはいえ・・・アメリカはサプリ先進国。

日本のように健康保険という仕組みはなく、医療費は全額自己負担。

そのため、予防意識が高く、サプリ摂取量は日本の比ではありません。

 

いくつか注意するべき点はありますが、

アメリカのサプリは危険ってわけでもないんですけどね。

 

 

摂取量に気をつけよう

アメリカのサプリってカプセルデカいです。

0号カプセル使うので、ハードもソフトも飲めるのか?

と疑問に思ってしまうものがあります。

 

内容量が多いんです。

 

これは体格の違いなので、必要摂取量が異なるわけで。

つまり、日本人には過剰に摂取してしまうケースがあるってわけです。

 

ビタミン、ミネラル関係は過剰摂取による副作用がきちっとわかっているので、

その辺を参考にしてください。

 

日本人の食事摂取基準

 

それ以外でも、過剰にとればいいってことはないので、

その辺を頭の片隅においておきましょう。

 

 

ホルモン系は注意してね

ホルモンは微量で効果を発揮する物質ですので、

ホルモン様物質は、よくも悪くも作用がでやすいです。

 

代表的なのはイソフラボンですが、

まあ、日本人は大豆をたくさん食ってきた民族ですので、

イソフラボンで弊害がでるケースはほぼないです。

(それでも過剰に摂取すれば話は別ですが)

 

ただ、それ以外のホルモン様物質を含むものは注意したほうがよいかな。

レッドクローバー:イソフラボンの10倍の作用があるといわれています。

取り過ぎるとホルモンバランスが著しく乱れ、変調をきたします。

 

チェストツリー:エストロゲンではなく、黄体ホルモン様作用があります。

取り過ぎると生理中のような症状がでてきます。

 

プエラリアフィリカ:バストアップするとかしないとか言われるやつです。

タイではエキスとして100mgが上限ですが、日本では上限が定められていません。

生理不順、生理が止まるなどの症状が起こります。

男性でも胸が大きくなるってケースもあるそうな。

 

HGH:成長ホルモンです。過剰に取ると、がん細胞の増殖を助長するのでほどほどに。

また、若いうちに使用すると、自分で作らなくなるので、使用は厳禁。

 

 

名前は同じでも、スペックに違いがあります

例えば、ローヤルゼリー。

日本では10ハイドロキシΔ2デセン酸の量を規格化しています。

この物質はローヤルゼリーにしか含まれておらず、

また、非常に劣化しやすいので、鮮度を示す1つの指標になっています。

 

海外では、あまり気にしないので、

安くローヤルゼリーが仕入れできるので、

価格が安くなっていますが、品質面では劣るわけです。

 

 

1つの成分を抽出した(ビタミンCとかヒアルロン酸とか)ものは、

それ以外あり得ないので、特に問題はないのですが、

 

●●エキス的なものは、有効成分の規格値が原料によって異なります。

 

マカエキスでいえば、ベンジルグルコシノレートという成分が規格化されていますが、

使う原料によって、この数値は大きくことなります。

 

まあ、日本でもこの辺は曖昧にしてますからねー

どこの原料使っているとか、普通はわかんないので、

あんまり参考にならないか。

 

どのグレードの原料を使っているかわからないので、

価格だけの比較はしにくいってことです。

 

 

ビルベリー(ブルーベリーの野生種)エキスは目にいいってのはご存知だと思いますが、

その有効成分はアントシアニンという紫色の色素。

 

ビルベリーエキス100mg配合といわれても、

アントシアニンの規格値が35%のものと、

アントシアンインが5%のものとでは、

全然意味合いが変わってくるわけです。

 

当然、効果にも影響してきます。

 

安く済ませるために、そういったカラクリもあるって話です。

 

 

まあ、以上を踏まえれば、上手に利用できるんでないかなー

と思いますので、参考までに。

 

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