ビタミンDと自閉症

妊娠中にビタミンD不足により子供の自閉症になる確率が高くなる

脳内ホルモンのセロトニンは、自閉症との関連性があるとされますが、

そのセロトニンを産生するにはビタミンDが欠かせない、

だからビタミンDは自閉症の改善に有効であるといわれています。

 

そして、クイーンズ大学クイーンズ脳科学研究所からの発表では、

妊娠中のビタミンD欠乏症が胎内にいる子どもの自閉症スペクトラムの

発症率に関連していることが明らかになりました。

 

妊娠中の葉酸の摂取が胎児の脊椎披裂の発生率を低下させるように、

妊娠中にビタミンDサプリを摂取することは、自閉症の発生率を低下させる

可能性を示唆しさしたわけです。

 

 

30年前では自閉症の症例は1万人に1人くらいの割合だったそうです。

しかしながら、近年では半数近くに自閉症、もしくはその兆候が見られる

ようになっているのだとか・・・

 

で、その原因の1つが、日光に当たる時間の減少ではないか?

といわれているそうです。

 

ビタミンDを合成するには、紫外線を浴びる必要があります。

それがUVカットや屋外に出ることが少ないなどの影響で、

ビタミンDが不足しやすく、結果、自閉症が増えたのではないか?

というわけです。

 

ビタミンDはトリプトファンヒドロキシラーゼという酵素の遺伝子を制御しており、

これはトリプトファンというアミノ酸をセロトニンへと変換する酵素。

ビタミンDが不足することで、脳内のセロトニン量が不足し、

脳に多大な影響を与えていると考えられています。

 

今までは、その疑いがあるって感じですが、

今回の発表は、それを裏付けるものになったわけです。

 

 

まあ、ビタミンDは普通に体内で合成されるもので、あまり不足は起こらなかったわけですが、

近年、紫外線の害がクローズアップされ、紫外線を浴びる機会が激減しているといえます。

その弊害もある・・・ってことなのね。

 

ビタミンDは体内でステロイドホルモン、性ホルモン(エストロゲン、テストステロン)

などの産生にも必要で、これらのホルモンは体内で非常に重要な役割をしています。

さらに、最近の研究では遺伝子の10%くらいはビタミンD受容体があり、

ビタミンDが非常に多くの遺伝子をON、もしくはOFFにすることに

関わっていることがわかっています。

 

簡単にいうと、ビタミンD超重要!ってことです。

 

まあ、紫外線は浴びたくはないので、

食事からとるようにしたいですよね。

 

 

冒頭に話を戻しますが、妊娠中に葉酸の摂取が推奨されるように、

ビタミンDをサプリで取ることを推奨される時代がくるかもしれません。

 

ただ、ビタミンDとアレルギー性鼻炎の関連性で、

ビタミンD不足はアレルギー性鼻炎のリスクを上げますが、

サプリメントで取っても、あまり改善されなかったとう話もあります。

 

やはり食事から補うか、体内で合成を促すか・・・

という話になるのかもしれませんね。

 

なお、ビタミンDをサプリで取るなら、ビタミンK2を一緒に摂取するとよいそうです。

 

 

 

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