リポソーム化って?

リポソーム化=ナノ化って感じですかね~

ちょこちょこリポソーム化については触れていますが、

ちょっとイメージしずらいもんですかね。。。

 

乱暴な言い方をすれば、リポソーム化ってのはナノ化のことで、

肌への浸透性を上げたもの、と理解しておけば問題はないかと思われます。

 

まず、リポソーム化ってのは化粧品でもサプリでもNGワード。

医薬品しか謳うことが許されていません

もし、身近にリポソーム化を謳っているところがあるなら、

医薬品の無許可販売で摘発される可能性があることを教えてあげてください。

 

つまり、化粧品でよく聞くナノ化=リポソーム化なのですが、

ナノ化ならOKというよくわからん基準になっています。

 

そもそも2重膜構造は、細胞膜の構造になります。

リン脂質は界面活性剤のように、親水性部と疎水性部でできており、

上図のような2重膜構造を形成します。

 

●の部分が親水性、―の部分が疎水性ってわけです。

 

この膜の内側に、色々入れることで、それをナノ化したと謳います。

この膜の大きさがナノサイズになるので、中に入っているものもナノサイズってわけです。

例えば、内側にプラセンタを入れたら、ナノプラセンタってわけ。

 

リン脂質のような性質をもつのが、レシチンであり、

表示にレシチンがあれば、だいたいナノ化に使われているといえるかな。

乳化剤としては弱いし、劣化しやすいので、それ以外の目的で添加することはないです。

 

かなりざっくりではありますが、作り方は、

水、レシチン、成分を混ぜて、高圧状態に置くと、

リポソームを作ります。

 

水に溶けないものはリポソーム化できません。

リポソーム化した原料はほぼ水とレシチンになり、多くても10%が限界といわれます。

通常は1%くらいになるかな。

 

化粧品原料なら、これくらいの濃度あれば十分なんですがね。

 

 

リポソーム化することで、粒子が小さくなるとともに、

擬似生体膜で覆われているので、浸透しやすいってことですが、

正直、大きな差がでるのかどうかは謎です。

 

なんとなく良さそうってイメージできるので、

特にエビデンスとってるところはないです。

 

 

いやいや、富士フィルムはデータあるじゃん!

と思われるかもしれませんが、あれはリポソーム化ではないです。

ナノ化ではあるんですがね。ちょっと違う技術です。

 

だって、アスタキサンチンは水に溶けずに油で溶けるわけですから、

ナノアスタキサンチンはリポソーム化では作れません。

なんか特殊な乳化方法があるらしいです。

(まあ、その辺の特許を巡ってDHCと争っているわけですが・・・)

 

 

リポソーム化した薬を経口投与、もしくは注射などで投与した場合は、

有効性のデータはかなりあります。

そもそも、デリバリーシステムといって、必要なところに送るための

技術ですからね。

 

正直、塗布ではどの程度の効果が見込めるのかは、よくわかりません。

たぶん、いいんだろうって感じでみんな使ってるんです。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    沙彩 (土曜日, 19 5月 2018 11:45)

    ヒノコスメというブランド思い切りリポソーム化しましたと書いてあり、さらには社長自らがブログでガンガン発信してました。
    これが薬事法にあたるとは知らず、一度購入したのですがさほど良さを感じませんでした。しかも@コスメでは悪評価。開発者が薬事法を知らずに発信しているメーカーが存在していることに焦りました。有り難い記事でした。