黒ショウガ

クラチャイダム(Krachai Dam)

黒ってなんか良さ気に聞こえますよね。

黒酢、黒糖、黒ニンニク、黒ごまなどなど。

ダーク●●ってだいたい強いから、強そうに感じるのかな(笑)

 

さて、黒ショウガ、聞いたことありますか?

去年、一昨年あたりから、各社原料メーカーがイチオシしていた原料なんですが、

その甲斐あってか、結構、商品化されています。

 

その前の年あたりにショウガブームみたいなのがあって、

そのショウガの上位版って位置づけで販売拡散を狙ってました。

 

まあ、ショウガは冬は売れるんですけどね・・・

温かくなるとサッパリ売れません(爆)

本当は続けたほうがよいのですが、こうも暑いとね。

 

 

さてさて、この黒ショウガと呼ばれているものは、

タイで栽培されているもので、クラチャイダムと呼ばれています。

どちらかというと、ショウガよりウコンに近いので、

黒ウコンとも呼ばれています。

 

黒ショウガ=黒ウコン=クラチャイダム

 

ってことです。

 

 

ただ、この黒ショウガ・・・

ショウガっぽいところが全くありません。

 

まず、ショウガの辛み成分であるジンゲロールやショウガオールが含まれません。

もっと言えば、体を温める成分が含まれていません。

ついでにいえば、ウコンっぽい作用もないです。

ですから肝臓の働きを助けるという作用もないです。

 

 

だからといって、黒ショウガが意味がないって話ではないです。

これはこれで、機能性を持った素材ではあります。

 

主成分はポリトキシフラボン化合物。

まあ、フラボノイドの一種です。

8種類のポリトキシフラボンが同定されています。

 

で、これらは高い抗酸化力を持っています。

まあ、抗酸化を代表するような原料には到底及ばないんですが・・・

ショウガにはない作用です。

 

あとは、食事と一緒に摂取することで、

脂肪がつきにくい、血糖値が上がりにくいなどの効果もあり、

ダイエットサプリとして売られているケースもあります。

マウスの実験ですが、食事中に黒ショウガ1%とかですから、

摂取量はメチャクチャ多いんですけどね。

 

 

あと、マカよりもアルギニンが2倍の量含まれているってことで、

精力、滋養強壮の商品で使われるというのが多いみたいです。

 

アルギニンは成長ホルモンの素となるので・・・ということなんですが、

マカの有効成分はアルギニンではないです。

ですので、マカと同等の効果を期待することはできません。

 

もっとも、黒ショウガには末梢血管再生作用による血流改善効果、

ホスホジエステラーゼ阻害効果による萎えを抑制する効果があります。

ホスホジエステラーゼ阻害はバイアグラと同じ作用で、

その効果は1/4くらいと穏やかです。

 

正直、黒ショウガ単体では弱いですが、

従来の原料と組み合わせることで、もしかしたら

より高い効果を期待できるかも・・・しれません。

 

私が知っている原料は、まだ規格数値がなかったものなので、

その頃はサッパリ効きませんでしたが、

今は規格値もしっかりしていているので、原料のグレードは上がっています。

 

そういう意味では、面白い原料といえるかも。

 

 

ちなみに、化粧品規格のものもありますが、

何にいいのかよくわかりません(笑)

 

 

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