SAMe(サミー)って何?

S‐アデノシルメチオニン

サミーって何?

業界関係者じゃないと普通は知らんと思います。

 

関節系の原料でよく使われていますが、

なんか最近日本サミー協会ってのができていて、

なぜ故今更?!と思ったものです。

 

まあ、この協会のサイトを見てもらえれば、

SAMeがどのようなものかってのはわかるので、

説明はいいかな・・・

 

というわけにはいきませんよね(笑)

 

 

まず、SAMe(サミー)とはS-アデノシルメチオニンという物質で、

メチオニンとATPが結合したものです。

ATPとはエネルギー源となる物質です。

 

細胞内で絶えず作られており、多くの生体反応に関与しているといわれます。

 

アメリカで使われ始め、当初はうつ病に効くとされていました。

抗うつ剤であるイミプラミンよりも効果が高いともいわれています。

ヒト臨床試験で、被験者が関節の調子がいいとの声が多く、

そこから関節への効果の研究が始まったそうです。

 

日本ではほとんど関節サプリでしか使われません。

一番大きな理由はうつのサプリメント市場規模が非常に小さいから。

精神系のサプリメントってホント売れないんすよねー

 

また、関節サプリメントでもメインとしてではなく、

サブで使われるので、サミーを前面に押し出している商品はレアです。

 

目といえばブルーベリーというように、関節といえばグルコサミンってな感じですからね。

N-アセチルグルコサミンでさえ、発酵グルコサミンとか活性型グルコサミンとか

いいますからね・・・

 

 

原料としてはS-アデノシルメチオニンを酵母に大量に含ませ、

それを乾燥粉末にしたものを使います。

原料名はSAMe含有酵母になります。

 

関節の軟骨成分の合成を促進し、炎症を抑える効果があるとされます。

関節痛改善に必要な2つの要素を同時に持っている優れた原料ですが、

単体で使ったことがないので、どの程度なのかはちょっと分かりかねます。

 

割と好きな原料だったので、結構使いましたねー

メインはあくまでグルコサミンなので、配合量は少量でしたが。

 

まあ、だからこそ、協会を作ったのかな~

 

こういう協会の目的は大きく3つありまして、

1.偽物を排除する

2.認知度をあげる

3.認定ビジネス

 

まず偽物を排除するというのは、有名な原料は偽物がでまわります。

例えばローヤルゼリーはピンキリですが、どれもローヤルゼリーです。

そこで、公取が最低限の基準を設けたわけです。

 

また、含有量が極々わずかでも、入っていれば入っているといえます。

嘘ではないですからね。

 

しかしながら、微量では効果が発揮できず、

そういう商品が多く出回ると、効かない原料とのレッテルを張られかねないわけです。

だから、一定以上の量を入れているもの以外は認めないみたいなことをするわけです。

 

 

続いて認知度を上げる、ですが、

多くの場合、原料メーカーが噛んでいます。

広く知らしめることで、利用率を上げようって魂胆です。

 

 

で、これらがうまくいけば、認定ビジネスをすることができます。

おめでとう!協会の定める基準をクリアしています!

協会認定のマークが付けることができますよ!

つけるには年間いくらか払ってね!みたいな。

 

 

まあ、SAMeに関しては、認知度を高めるのが目的かな~

 

 

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