妊娠中にビタミンDを多く取ると・・・

妊娠中にビタミンDを取るとアレルギー性鼻炎のリスクが減る?!

ビタミンDとアレルギーの関連性については様々な議論がなされています。

 

日本機能性医学研究所所長斎藤糧三先生によると、

花粉症患者にビタミンDを2000~4000IUを摂取させると、

30分~1時間程度で鼻のとりが改善したと報告しています。

(40 IU = 1μgとすると、50μg~100μg)

 

また、喘息持ちの子どもの血液中ビタミンD濃度が高いと、

発作による入院、ゼイゼイという喘鳴、ステロイド薬の使用、アレルギー指標が

低下するというものもあります。

成人でも、血液中のビタミンD濃度が高いと、呼吸機能がよいと報告されています。

そして、妊娠時のビタミンDの摂取量が赤ちゃんにどのような影響を及ぼすか、

ということを検証したそうな。

 

結論を言ってしまうと、ビタミンDの摂取量が多いと、

アレルギー性鼻炎のリスクは低下することがわかりました。

 

ただ、面白いのがサプリメントでビタミンDを摂取している場合では、

アレルギー性鼻炎のリスクは摂取していない場合と差がなかったそうな。

 

つまり、サプリでビタミンDをとっても赤ちゃんには影響がみられず、

食事からとることで、アレルギー性鼻炎のリスクが減少したというわけ。

 

で、何が面白いかって、天然と合成のビタミンでは効果が違うって

話は聞いたことあると思いますが、実際にその差を調べたデータって

ないんですよね。

(おそらく、調べてはいるけど、大きな差はでていないので、世に出てないだけだと思いますが)

 

 

あと、ビタミンDは紫外線を浴びることで体内で合成されます。

食事よりも、自身で合成したビタミンDのほうが影響力は大きそうです。

 

 

ちなみにビタミンDの働きはアレルギー関係以外でも、

●カルシウムとリンを調節し、骨を強化

●筋肉の収縮作用を調整し、筋肉を強化
●インフルエンザ予防
●がん(特に乳がん、腸がん)
●糖尿病、肥満などメタボリック症候群の予防
●リウマチなどの自己免疫疾患の予防
●パーキンソン病、うつ、アルツハイマー病、統合失調症、中枢神経腫瘍などの精神・神経疾患の予防
●慢性腎臓病予防
●死亡率の低下(長寿効果)
●薄毛予防
と多岐にわたっています。
もともと、体内で合成可能なビタミンなので、
不足することはあまり考えられておらず、
軽視されてきたビタミンでもあります。
近年では紫外線の害が強調され、極力紫外線を浴びないようしている人が
増えているせいか、ビタミンDが不足している人が増えているそうな。
(なんかの調べで、4人に1人は不足していたとのデータも)

 

サプリでとってもあまり意味がなさそうなので、

できるだけ食事からとるように心がけたいですね。

 

動物由来のビタミンD3はサケやサンマなどの魚、レバーなどの肝に多く、

植物由来のビタミンD2はシメジ、シイタケなどのキノコに多く含まれます。

 

また、UVの化粧品の影響はあまりなく、

むしろ衣服のほうがビタミンDの合成を阻害するそうです。

 

参考までに、一番ビタミンDの合成を促進させるのは

手のひらで、1日10分程度当ててやるだけでも十分なんだとか。

 

手のひらを太陽に~♪ではないですが、

日光を浴びる機会の少ないこの時期、

意識してやってみるのもよいのではないですかね?

 

 

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