角質バイオマーカー解析

今と未来の肌がわかる?!

ファンケルのサービスで、7つのタンパク質を解析することで、

今、そして未来の肌の状態がわかるというもの。

はー、すごいですな。


まずは、テープを頬につけて剥すというシンプルな方法で

角質細胞を採取します。

うーん、こんな程度で角質細胞が剥がれるのね・・・


肌細胞はストレスに応じて、産生するタンパク質が変化するそうです。

どのタンパク質がでているかを調べることで、肌の状態がわかるそうです。


ターンオーバーで表面に上がってきた、それらのタンパク質に対し、

それぞれ抗体を作って、抗体との反応量で、そのタンパク質が

どれだけ作られているかをみるわけです。


まあ、簡単に言えな、肌内部で行われている戦いの残骸を調べるってわけ。


 

具体的になんのタンパク質を調べるかは記載さていませんので、

なにを調べているのかは、憶測ですのであしからず。

 

 

①肌のバリア機能に関わる細胞乾燥タンパク質

バリア機能に関わるタンパク質ならフェラグリンかと思ったんですが、

乾燥タンパク質ですからね・・・

 

おそらくガレクチン7であると思われ。

(ファンケルがこれ関連の論文を色々だしているから)

ガレクチンは発生、分化、形体形成などなどに関わっており、

哺乳類で15種類確認されています。

そのうちヒトが持っているのは10種類といわれます。

このガレクチン7が減ると、タイトジャンクションの崩壊が起こるとか。

ちなみにタイトジャンクションは第二のバリア機能と呼ばれて、

表皮細胞間を密着させるものです。

 

もしかしたら、カルボニルタンパクも。

紫外線の刺激によって、活性酸素が増加し、

合わせてカルボニルタンパクも増えるそうな。

で、こいつはさらに活性酸素を増やすという、

負の連鎖を作り出すとか。

 

②外的刺激に関わる刺激感受性タンパク

抗体か何かかな?と思ったのですが、こちらもファンケルの文献にでてくる

HSP27が有力かな?


HSPとはヒートショックプロテインのことです。

HSP27は肌ストレスが強いと大量に発生するそうです。

ただ、多く作られるってことは、その後の修復を促進するので、

多いといいのか、悪いのかってのはよくわかりません。


一番問題なのは、肌ストレスが高いにもかかわらず、

HSP27が少ない事かな??


③肌内部の炎症で増加する炎症タンパク

一般的に知られているのはサイトカインかな?

もしくはそれを増幅させるタンパク質S100A8/A9かな?

これは資生堂が見つけたやつですね。


あ、これかIL-1RA(インターロイキン-1レセプター アンタゴ二スト)

少ないと肌老化が早くなるんだそうです。


④シミの発生を防ぐ酸化調整タンパク

うーん、チロシナーゼかな?

チロシナーゼはメラニンを酸化させ、黒くさせる酵素で、

これを抑制することで美白効果を謳った商品は山のようになります。


えーと、MIF

マクロファージ遊走阻止因子なんだとか。

これがメラニン合成を促進し、運搬に必要なタンパク質も増やすんだって。

つまり、MIFが多いとシミができやすいということになるのかな?



⑤活性酸素を除去する抗酸化タンパク

光老化に関わるタンパク質でDJ-1という抗酸化力のあるタンパク質。

これが少ないと肌での活性酸素量が多くなるそうです。

そして、これが少ないと、紫外線からのダメージの回復が遅れるそうです。


⑥細胞が元気なことを示す細胞活性化タンパク

うーん、これに関わるタンパク質は沢山あり過ぎでよくわからないな・・・

成長因子関連のものなのかな?



⑦肌のハリを保つ炎症性細胞修復タンパク

炎症は肌の老化を促進しますが、

その中で、コラーゲンなどの分解産生をコントロールしている

タンパク質をNAGLと呼ぶそうです。

(好中球ゼラチナーゼ関連リポカリン)


これは年齢と共に減少し、これが少ないと肌の弾力が損なわれるそうです。

コラーゲンが分解されるからなんでしょうね。



どの程度の精度があるのかはわかりませんが、

なんか面白そうですよね。

 

ただ残念なことに、この分析は実店舗でしかやっていなくて、

全国に7店舗分析してくれません。

おっと、名古屋にもないぜ。

 

 

 

 

 

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