オリゴペプチド

タンパク質はアミノ酸でできているわけですが、

小さなアミノ酸の集合体のことをペプチドと呼びます。


ペプチドはアミノ酸の数によって、呼び方が変わります。

その数字はギリシャ数字で示されます。


 1. モノ (mono)  → アミノ酸
 2. ジ   (di)    → ジペプチド
 3. トリ (tri)     → トリペプチド
 4. テトラ(tetra)
 5. ペンタ(penta)
 6. ヘキサ(hexa) 
 7. ヘプタ(hepta)
 8. オクタ(octa)
 9. ノナ (nona)
10. デカ (deca)
11. ウンデカ (undeca)
12. ドデカ  (dodeca)
13. トリデカ (trideca)
14. テトラデカ(tetradeca)
15. ペンタデカ(pentadeca)
16. ヘキサデカ(hexadeca)
17. ヘプタデカ(heptadeca)
18. オクタデカ(octadeca)
19. ノナデカ(nonadeca)
20. エイコサ(eicosa)


それ以上から100個くらいまでをオリゴペプチド

さらに大きなものはポリペプチドと呼ばれます。


それぞれ、生理活性をもっています。


アミノ酸の数が20種類あるので、その組み合わせは膨大なものになります。


体内へ消化吸収されるのは、トリペプチドまでと言われます。

ただ、食物アレルギーは未消化のタンパク質を吸収してしまって起こるので、

もう少し大きいものも吸収するのかもしれません。


また、肌への浸透もトリペプチドくらいまでといわれます。


さてさて、オリゴペプチド-1はEGF(上皮細胞成長因子)であり、

53個のアミノ酸からできています。


EGFは真皮でコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの

合成が促進され、肌のターンオーバーを整えてくれると言われます。


あれ?オリゴペプチドは肌に浸透しないのでは?

と思われたかもしれませんが、


はい、されません。


では、効果がないのか?というと、

そういうわけではないです。

なぜかは分かりませんが、肌の角質層にEGF受容体(EGFR)が存在し、

そこにEGFが結合すると、肌の奥へ、肌再生しろーという命令が発信されます。

 

ちなみに、EGFRの異常によりガンが引き起こされるとも言われています。

ガンガン細胞分裂を起こし、制御不能になるそうな。


ちなみに、日本EGF協会ガイドラインで、1g中に0.1μg以上EGFが含まれて、

はじめてEGFが含まれているといえるとしています。

えーっと、0.1/1,000,000×100だから0.00001%以上含まれていればOKってことか。


まあ、確かにスイッチを入れる物質なので、微量でも効果があるとは思いますが、

流石にこれは効果があるとはいえないかも。


EGFに効果があるかないかでいえば、効果はあります。

以前、0.01%EGFを作ったものが手に入ったのですが、

効果は間違いなくありました。劇的に。


ここまでの濃度のものは、確かに効きますが、

何かいらのリスクを伴う可能性がある、

(まあ、何かは明確にはされませんでしたが、ガン化のリスクでしょう)

ということで、製品化まではいきませんでした。


とくにそういった事例があるとかではないのです。

また、ガン化したというデータもないんですけどね。

そういった心配が出るくらいの効果があるってわけ。


まあ、心配しなくても、そこまでの濃度が配合されていることはないのでご安心を。


また、そういった懸念から、EGF様成分が色々でてきたわけです。

(本当は医薬品となって使えなくなるという話があったからなんですが)

効果はEGFより落ちますが、高濃度で配合可能なので、

安全に高い効果を期待できるようになったわけです。

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