細胞の力を高める物質

前癌細胞を攻撃する力が高まる物質が見つかる。

がん予防薬の発見につながる低分子化合物スクリーニングアッセイ系の構築に成功-北大

免疫を介さない、抗腫瘍能が細胞には存在し、

ガン化している前ガン細胞が出現したら、周りの正常な細胞が

一斉に攻撃し、異常な細胞を撃退するそうな。

 

で、この力を高めるものはないかと探したところ、

1万種の物質のなかからVC1-8という物質が

抗腫瘍能を高める物質として同定されました。

 

VC1-8は抗生物質の一種でレベッカマイシン誘導体だそうな。

ストレプトマイセス属が作り出す抗生物質で、

トポイソメラーゼⅠ阻害作用があります(ただし、あまり強くない)。

DNAを複製する際、2重螺旋構造をほどく必要があり、

その役目をするのがトポイソメラーゼ。


つまり、これが阻害されると、

DNAが複製できない→細胞分裂できない→がん細胞が増えない

という仕組みです。


まだin vitroでの確認ですが、将来的にはガンの予防薬ができるかもしれませんね。


周りの細胞がガン細胞を攻撃する仕組みは、

たぶん、こんな感じだと思います。


VC1-8がなぜ故に、抗腫瘍能を高めるのかはちょっとわかりません。

通常は隣接する細胞に、異物があるとの情報が周り、

攻撃体制にはいるわけですが、VC1-8がガン細胞に隣接している

細胞だけに特異的に作用するのか・・・よくわかりません。


飲み薬とか、できるのかなこれ?

なんかガンがあるところに、直接的に入れないと

ダメそうな感じはしないでもないです。

 

まあ、薬になるとすれば、早くて5年後、

通常は10年以上先の話ですからね~


 

それはさておき、細胞の力を高めるってのは興味ありますよね。

どっかが肌免疫を高めるってコンセプトで化粧品売ってたな・・・

どこかは忘れましたけど。

 

その類は、ほとんどが微生物の培養液になります。

ほとんどの菌は抗菌物質を作っていますので、

似たような作用があるのかもしれませんね。


でも、角質細胞は生きているわけではないので、

細胞が元気かどうかは関係ない話なのかな?



敏感肌の対局に立つのは強い肌ではることは間違いなく、

肌が強い人は美しいとも言えると思います。


この強い肌ってのは、なにが来ても全く反応しない鈍感な肌ってのではなく、

どんな状況でも臨機応変に対応できる適応肌なんだと、個人的には思っています。


微生物の培養液はおそらく、肌の適応力を高めてくれるのではないかな?

なんて思ってみたりして。 

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