『ウソをつく化粧品』の謎

なぜ、エタノールを使うのか??

化粧品業界は売上至上主義で、ウソだらけ。

合成界面活性剤、合成ポリマーは毒だ、

こんな化粧品使うな!といった内容の本なんです。


まあ、不安を煽り、自社の商品を売るためのバイブル商法なんですが、

どうしても理解できないことがありまして。


それは、化粧水にもれなくエタノールが主成分クラスに入っているんです。

今時珍しい、ちょっと昔の処方です。


何が謎かって、まず自ら作り上げた化粧品毒性判定事典には

エタノールは▲(ないほうが安全)と評価しています。


普通の感覚からいくと、避けたほうがいいと自ら定めたものは、

避けて作る物だと思うんですよ。

絶対入れなければならない成分ではないですから。


そして、自らやってる危険煽り商法の対象成分であるのも重々承知のはず。

ここは界面活性剤をヤリ玉に挙げていますが、他所はエタノールやパラベンで

仕掛けてきているわけです。


危険煽り商法の威力を熟知しているはずの人間が、

なぜ、それを避けないのか、理解できません。


さてさて、昔はよく使われたエタノールの化粧水。

なぜ使われていたというと、エタノールの揮発性の高さにより、

さっぱり感と浸透感を演出できたからなんです。


揮発性が高いとは、気体となって蒸発しやすいってこと。

蒸発の時に熱を奪うので、ヒンヤリします。

そして、蒸発するので、肌から消えた⇒浸透した と思わせることができます。


ちょっとしたトリックであり、浸透性が高いわけでもないです。

まさにウソをつく化粧品なわけです。



エタノールの効果としては、浸透性やヒンヤリ感を演出する以外にも、

抗菌性(静菌作用)、収れん作用(引締め作用)などがあります。

殺菌作用を示すには60%以上は必要なので、化粧水に入れれる量は、

菌が繁殖しないようにするもので、殺菌効果はないです。


で、何がエタノールは危ないといわれているかというと、

・アルコールが蒸発するときに一緒に水分も蒸発してしまう

・刺激がある


概ね、この2点に尽きると思われます。

アルコールが皮脂を落とすとかいう人もいますが、

流石にそれはないっす。


アルコールと一緒に水分が蒸発するというのは、

まあ、否定しようがないです。

実際、10%アルコールが入っているだけでも、

明らかに水だけよりも乾くのが早いです。

(でなきゃ、トリックに使えないです)


ただ、それによって肌の水分も奪われ乾燥するのかはわかりません。

ここは議論の余地はあるのかもしれません。


書籍の中では、使われているアルコールは10%チョイ。

全然、問題ない。化学便覧の水とエタノールの気液平衡表をみれば

そんなわけがないことが一目瞭然だ。との反論が載ってます。

 

見たけど、うん、全然わかんね(笑)

 

続けてこう書かれています。

通常、化粧品で使用されないような濃度で起こる肌トラブルの一例を挙げて、

さもアルコールが肌に悪いというような印象を与え、皆さんを洗脳するのです。

 

自分のことは棚にあげてってやつです。

おまゆーです。

 

界面活性剤も一緒。化粧品で使われているレベル(乳化目的)であれば、

そんな影響はないんですよ。


さて、刺激に関してですが、

お酒を全く飲めない人は、ちょっと注意が必要。

10%程度でも、赤くなる可能性があります。


微生物系の研究室ではエタノール(70%)を殺菌用に使い、

器具や手などを消毒します。

それで酔っぱらう人もいますからね。

(たとえが正しいかどうかわかりませんが)


荒れた肌とかには刺激になるでしょうが、

健康肌の人には、どこまで刺激があるのかはわかりません。

しかし、界面活性剤が刺激物というなら、エタノールは刺激物であることは

間違いないですけどね。



で、何が言いたいのかというと、

なんで、非の打ちどころのない商品作んないんだろ?ってこと。

理想の化粧品なんてないといいますが、

それを求める努力はすべきなんじゃないかな~ってね。

<<<前                次>>>