ホスホリルオリゴ糖Ca

リン酸化オリゴ糖カルシウム

タイトジャンクションの形成に関わる原料を探していたら、

でてきたのがホスホリルオリゴ糖Ca。


商品名はPOs-Ca(ポスカ) グリコの原料です。


どっかで見たことあるな~と思ったら、

オーラルケア原料で触ったことがあります。


凄いのが、初期段階の虫歯であれば、治っちゃうような原料です。

再石灰化、再硬化、再結晶化を同時に行うので、

歯磨き粉に配合すれば、予防以上の効果が期待できます。

ガムとかタブレットなどもよいですね。

(そんな企画してたわ)


ちなみに、すでに世の中には出ていますので、

虫歯予防に取り入れてみてはいかがでしょうか?


フッ素との相性も良いので、小さなお子様にもオススメです。

虫歯のない生活を送りませんか?

(全然関係ない話でした笑)


さて、このホスホリンオリゴ糖Caが

タイトジャンクションの形成を促すとのことですが、


まずはタイトジャンクションのおさらいから。

セラミドが含まれる角質層を第一のバリア層とすると、

第二のバリア層として存在しているのがタイトジャンクションです。

顆粒層(角質層の下にある)の細胞間をつなぐように存在しています。


これがないと、細胞がキレイに配列されないので、肌の透明性、キメが損なわれます。

また、肌表面は弱酸性ですが、体内は弱アルカリです。

このpHの境界線となっているため、タイトジャンクションが機能していないと、

肌のpHが中性よりになり、肌の常在菌に多大なる影響を与えます。

(善玉菌には不利で、悪玉菌に有利な環境になります)



で、ホスホリンオリゴ糖Caは0.1%の培養でタイトジャンクションの形成が確認されたそうです。

また、角層関連の遺伝子の発現レベルの向上が確認されています。


ただし、水分保持には大きな影響はなく、

角層の剥離率の改善で大きな違いがでていることから、

角質層ではなく、タイトジャンクションに影響を与えていることがわかります。



ジャガイモの澱粉から合成するそうなので、

由来も安心といえば、安心。


ただ、タイトジャンクションって、角質層の下の部分なわけですよ。

化粧品のルールで「浸透=角質層」までとなっています。


まあ、角質層との境界での話なので、ギリOKなのか、

ギリOUTなのか・・・


ホスホリンオリゴ糖Caは角質層までしか行かないけど、

それが刺激になって、タイトジャンクション云々・・・


ダメだ、形成促進とか言えないや。



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