バオバブオイル石鹸

水酸化ナトリウムの量、間違えた?

バオバブオイル100%で石鹸作りに挑戦しました。

バオバブは南アフリカに生息する木で、その実から取れるオイルになります。

こちらがバオバブの木。

んで、これが実。


けん化価が200~205だったので、

200で計算したのがまずかったのかな?


一瞬でトレースしてしまって、

上手く混ざっているかちょっと謎。

まあ、早い話、失敗したわけですわ。

 

一応、バオバブオイル100%で作った石鹸はあるみたいです。

バオバブオイル ピュアソープ

 

脂肪酸の組成は

オレイン酸 - 30-40%
パルミチン酸 - 18-30%
リノール酸 - 24-34%
リノレン酸 - 1-3%未満
ステアリン酸 - 2-8%


パルミチン酸を多く含むのはかなり特徴的。

パーム油に近い組成なので、石鹸の性質も近いものになるのかな?


特に口コミや感想もないので、

これはちゃんと作ってみたいものです。


もう1つの石鹸をご紹介。

こちらもバオバブオイルをメインにしたコールドプロセス製法の石鹸。

プレミアム生せっけんBS


ここで疑問が・・・

成分が、石ケン素地、バオバブシード油、シア脂、ハチミツ、トコフェロール


通常、コールドプロセス製法で作った場合、

オイル、水、水酸化Naとなるはずなんですが、

これはいったいどうゆうこと???


ということで調べてみました。

石けん素地とは、脂肪酸ナトリウムを主にしたもので、

要するに、オイルと水酸化ナトリウムを反応させた結果できたもの。


化粧品関連の商品は全成分の表示義務がありますが、

石鹸に関しては例外的に「石けん素地」と表現してもOKなんだとか。


これだと、主要なオイルを表示しなくてもいいという利点と、

水酸化ナトリウムという劇物を表示しなくてもよくなるわけです。


※水酸化ナトリウムはオイルと反応して脂肪酸ナトリウムを作ります。

通常、手作り石鹸の場合はオイルを多めに入れ、水酸化ナトリウムが

残らないようにします。

これをディスカウントといって、通常は10%くらい未反応のオイルが出るようにつくります。


つまり、上記2つの商品は同じバオバブオイルをメインに謳っている

石けんではありますが、表示から全く別物であるということが推測されます。


最初の石鹸はバオバブオイルで石鹸素地を作っており、

後者の石鹸は別のオイルで石鹸素地を作り、そこにオイルを足している

というわけです。


後添加でオイルを加えることをスーパーファットと呼び、

保湿性の高い石鹸を作る1つの方法でもあります。


表示はどちらでも可能で、

どちらを選ぶかはコンセプトにもよるんでしょうね。


無添加を謳っている石鹸に石けん素地の表示が多いです。

何も加えてないことを売りにしている場合、こちらの方が

余計なことを書かなくて済みますからね。


逆に、どんなオイルを使ったかを主張したいときは

分けて表示することになるんでしょう。


うちで作ろうとしている石鹸はオイルを主張したいので、

石けん素地と書くことはないってことになるのかな。


コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    しの (水曜日, 07 1月 2015 00:48)

    なるほど〜
    石鹸素地って謎だったんです。
    後からオイル添加で保湿力はあるけど、素地には何を使ってるか分からない表示なのですねぇ
    勉強になりました。
    そして!バオバブオイル情報ありがとうございます!
    とても興奮して見てしまいました。
    興味深いですね。アフリカの人達とバオバブの関係。。
    これまでとはちょっと違う気持ちでバオバブオイルを大切に愛用したい気持ちになりました。
    桜の木の下に…という話を思い出して、怖いような気もしたけど。。
    それが生きるってことなのかな、とも思いました。
    日本にいると忘れがちですけど、色んな生命が「持ちつ持たれつ」なんですよね。
    石鹸作りの続編も楽しみにしています^ ^

  • #2

    森崎 (水曜日, 07 1月 2015 01:08)

    コメントありがとうございます。
    私自身も石鹸素地は釜炊の石鹸特有の表記かと思っていたのですが、
    大きな勘違いでした(笑)
    石鹸素地=本物の石鹸 みたいな情報が多かったのですが、
    なんでそうなっているのかは未だに謎です。。。
    まだまだ馴染みがないバオバブですが、
    日本でももう少し認知されうようになればいいですね。
    作る方に時間を取られて、なかなかアップできてませんが、
    今日で5作目作ってます。
    使用感とか確認できるのは1か月後なのが歯がゆいところです。

  • #3

    tome (水曜日, 07 1月 2015 10:12)

    極端な話プレミアム生せっけんBSの方は安いオイルを基調に作ることも出来るってことですよね?にもかかわらずバオバブオイル ピュアソープよりも高いのは何か理由があるんでしょうか??

  • #4

    森崎 (水曜日, 07 1月 2015 10:41)

    コメントありがとうございます。
    価格に差があるといっても、ほとんど変わらないので、
    単に販売元の利益率の設定に差があるだけだと思います。
    石鹸素地を使ってるから悪いものであるというわけはありません。
    良い石鹸もあると思います。
    ただ、石鹸素地とはそういうものだと知っていて選ぶのと、
    知らずに選ぶのとでは全然意味が違ってくるのではないかと
    個人的には思います。