セイヨウノコギリソウエキスの効果

意外に有望株です

Surface rejuvenating effect of Achillea millefolium extract.

(セイヨウノコギリソウエキスの表皮若返り効果)


こちらの論文は、まあ有料なので概要しか読んでませんが、

概要が表皮の厚さがアップしたこと、

2%、2ヶ月の塗布でプラセボと比較した結果、

外観でシワ、毛穴に有意な差がみまれたって内容です。


まあ、ニューロバイオクスという原料のデータになるわけですが。


プロオピオメラノコルチン(POMC)は副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)と

βエンドルフィンを含むいくつかの神経ペプチドを生じさせる前駆体ペプチドです。

(まあ、伝達物質の元になるのがPOMCってこと。)


POMC由来のペプチドは、それらが多数の皮膚機能を調節するヒト表皮で合成します。

(コラーゲン作ったり、ターンオーバーを調整したりと、あらゆることに関与しています)


POMCの発現量は増加しているのに、

それを受けるレセプター(MC-2、MOR-1)はヒト表皮における加齢に伴って

減少することが観察さています。


つまり、表皮の老化の一因として、伝達物質を受容体の減少が

あると考えられます。


結果、セイヨウノコギリソウエキスが受容体の増加を促し、

ペプチドと受容体のバランスがとれ、表皮の機能が正常することで、

若返り効果があるというような内容になります。


メッセージを受け取るところがないだけで、

あなたの細胞は常に若くあろうとしているというのは、

なんだか勇気づけられますよね。


色々な美容成分がありますが・・・

ここまで根本的なアプローチはなかなかないです。


あなたの肌は自身の力で再生する力は持っています。

しかしながら、持っていても、ちゃんと使われていないだけ。


これは肌が怠けているわけでも、

化粧品が起こした害でもなく・・・

ただ単に、受容体がないだけ。


受容体がしっかりすれば、本来の力を発揮することができると。


逆にいえば、シワやシミは、本来修復される部分が、

伝達不足で放置された結果なんです。


例えば、家の屋根の瓦が少し落ちてしまっただけであれば、

すぐに直すことができます。

しかし、そこを直してほしいと連絡しても、誰も直しに来ない。


その原因は、連絡先の業者に電話が壊れてしまっていたためです。

連絡があれば、すぐに飛んできてくれるはずですが、連絡を受けること

ができない状況なわけです。


瓦落ちを放置すると、今度は雨漏りしてきます。

また連絡しますが、またつかまらない・・・


天井にシミができ、カビが生えてきたり・・・

状況は悪化していきます。


老化って、些細なことの積み重ねなのかもしれません。


で、セイヨウノコギリソウエキスの役目は、

各業者に電話を再配置すると考えると分かり易いかな?


修理のメッセージは常に出ているので、

受容体さえあれば、すぐに動いてくれます。


今までは修復されない状況から、

ちゃんと修復してくれる状況になるわけですから、

若返り作用があるともいえるのかもしれませんね。


ただ、同じセイヨウノコギリソウエキスでも、

ニューロバイオクスではないので、

論文通りの結果になるかどうかはわかりませんが、

ためしてみる価値はあると。


メインで使っている化粧品なんてないので、

原料そのもので試す機会も早々ないと思います。


プレテスト的には、

かなりいい感じで、期待大って感じです。

(1週間くらいですが)

肌が疲れていないって感じがするそうな。


推奨濃度は1~3%くらいになりますので、

ローション150mlに対して4.5mlで3%になりますから、

2ヶ月くらいは使い続けれるんじゃないかな?


もちろん、もっと高い濃度でも問題ない人は

チャレンジしてみるのもありかも。



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コメント: 2
  • #1

    なるちゃん (日曜日, 30 11月 2014 13:49)

    こんにちは。質問です。

    肌修復のサインは、加齢してもPOMCとして必要に応じて常に出ている、ということなんでしょうか?そしてMC-2,MOR-1というのは、つまり表皮付近にあるレセプターなんですかね?

    あと、送られてきた説明書にローション1本に10mlと書いてあったので入れちゃいましたけど、基本だいじょうぶですかね?まだ使っていませんが。

    あと、オリザペプチドと一緒にいれるのはやめたほうがよいですか?
    ちなみに、オリザペプチドがボトルの中で固まってるものがあるのですが、ほぐして使えばだいじょうぶでしょうか? 


  • #2

    森崎 (月曜日, 01 12月 2014 10:03)

    コメントありがとうございます。
    POMCはむしろ増えるそうです。
    表皮の話なので、これらの受容体は表皮付近の細胞にあると
    考えて問題ないと思います。
    ただ、全身の細胞で同じようなことが起こっていると考えられます。

    直接使っても問題なかったので、薄めて使う分には問題ないと思われます。

    オリザペプチドはほぐして使ってください。
    よろしくお願いいたします。